TPPとアフラック
TPPとのからみでニュースになることの多いアフラック。
ここでは 日経新聞 と 週刊ダイヤモンド(DIAMOND online) の記事のリンク(上記↑)を貼っておきます。
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「がん保険というとアフラック」というくらい日本では広く知れ渡ったアフラック。
この会社の本社(Aflac Incorporated)は米国ジョージア州コロンバス市にあります(アニュアルレポートは『こちら』)。
ニューヨーク市場に上場されていて、ティカーコード(証券コード)は、AFL。
(㊟ 東証第一部外国株にも上場されています(『こちら』)。ちなみに現在東証第一部外国株として上場されているのはアフラックを含む8社のみ)。
ニューヨーク市場におけるアフラックの株価パフォーマンス(過去5年間)は:
ところで日本では有名なアフラックも米国人には意外と知られていません。
時価総額を他の保険会社と比較してみます(単位:10億ドル)。
AIG 71
MetLife 56
Prudential 38
Aflac 29
第一生命 14
(注:第一生命については1ドル=100円で換算)
アフラックの特徴は売上げ(収入)の約8割を日本で上げていること。
米国にいる米国人の多くが、「AIG や Prudential の名前は知っていても Aflac については聞いたことがない」というのも、そういった理由からだと思われます。
アフラックのアニュアルレポート(『こちら』)8頁を見ると、当社の Total Revenues(総売上げ)、Premium Income (保険料収入)などで日本がどのくらいの割合を占めるかが出てきます。
具体的には例えば:
当社の2012年度 Total Revenues(総売上げ)は、254 億ドルですが、このうち 79%にあたる 201億ドルが日本での売上げです(アニュアルレポート(『こちら』)10頁)。
このように主として日本のマーケットで活躍している保険会社であれば、役員(Board Members)や経営陣(Executive Management)は日本主体かと思いきやそうでもありません。
14名いる取締役のうち日本人名は1人(アニュアルレポート(『こちら』)30頁)。
17名いるExecutive Management メンバーのうち日本人名は6人(アニュアルレポート(『こちら』)31頁)。
米当局に届け出られた資料によれば、創業者Amos家のメンバーである Daniel Amos、 John Amos、Paul Amos の3氏の当社株保有数は1,096,883株。
時価にして68億円になります。
今から40年近く前、「日本でこの種の保険は売れる」と考え、日本に進出してきた創業者の先見性は評価されるべきなのでしょうが、米国と違って国民皆保険制度の日本です。契約者である日本の人たちはきちんとその必要性を分かって保険に入ることが重要です。
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