米国企業はなぜ強い
日経CNBCテレビ『日経ヴェリタストーク』に出演してきました。
冒頭、キャスターからの質問は、米国企業はなぜ強い?
7月末時点で時価総額の大きい順に世界の企業を並べると:
①エクソンモービル
②アップル
③マイクロソフト
④J&J
⑤ウォールマート
と米国企業が並びます。
答えとしては:
①イノベーションを興す力
②グローバルに展開する力
③株主資本主義の企業文化
などが挙げられると思います。
私は米国の投資銀行で働いた経験を持ちます。
そのとき感じたことですが、米国の投資銀行では、経営者から幹部・中間管理職に至るまで、「株主から預かっている資本をいかに効率よく使って利益を上げるか」という意識が徹底していました。
株価を十分に上げることが出来ない経営者は株主からレッドカードを突き付けられます。
場合によってはその会社はM&Aの標的にされてしまうかもしれないのです。
ところで、時価総額とは会社の株主価値のことです。
「企業価値」 = 「株主価値」 + 「債権者の持ち分」
米国では、株主の力が強くて、経営者は株主価値を引き上げることが自分たちの使命と認識しています。
時価総額ランキングの上位に米国企業が並ぶ背景にはこういった事情もあるように思えます。
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