映画 『JOBS』 (邦題「スティーブ・ジョブズ」)を観て
先日米国で映画 『JOBS』 (邦題「スティーブ・ジョブズ」)を観ました(日本での公開は11月1日)。
(this image is from Wikipedia)
期待して観に行ったのですが、ややがっかり。
アマゾンのレビュー的に星の数で評価すると、☆3つというところでしょうか。
私だけでなく、ジョブズのファンはみんな似たような感想を持つような気がします。
一言でいうと、ジョブズの描き方がやや浅薄。
CNETは、「特に失望したのは、大きな歴史的偉業を考えると、この映画がいかに浅く感じられたかという点だ」とコメント(『こちら』)。
ニューヨークタイムスのレビューは、「Walter Isaacson が書いた本では描かれていたジョブズの持つ情熱、完全主義、デーモン(悪魔)、欲望、芸術性、邪悪さ、そしてコントロールに対する強迫観念といったものを、映画製作者は描ききることができなかった(The greater blame rests on the filmmakers, who never find a way to navigate the “passions, perfectionism, demons, desires, artistry, devilry and obsession for control” that Walter Isaacson enumerated in “Steve Jobs,” his 2011 authorized biography)」とコメント(『こちら』)。
映画はジョブズがリード・カレッジのキャンパスでカリグラフィーに魅せられるところから始まり、アップルを起業、そのアップルから追い出され、再びアップルに戻るところまでをカバーしています。
1970年代を感じさせる映像は懐かしく、「あーそうだ。あんな感じだった」と思うシーンがいくつも出てきます。
しかし一方で、ジョブズに係る数あるエピソードの中から「これを選ぶの?」と感じさせるものも少なくなく、脚本もいまいち。
それでも映画を観終った後の感想は、総じて言えば、まずまず。それなりに満足できた(☆3つ!)のは、やはりジョブズという素材が秀逸だからでしょうか。
あまり期待して観に行くと裏切られますが、観に行くべきかどうかと問われれば、私としてはそれでもやっぱり観に行くことをお勧めします。
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