Money for Nothing
メルケル首相率いる与党(中道右派)の勝利が確実視されていますが、一方で与党が単独で過半数を得るのは難しい情勢。
マーケットはメルケル続投を予想していますが、連立の協議が長引けば、金融市場は不安定になるでしょう。
そして、万が一、協議が決裂し、野党が結集して政権交代といった展開にでもなれば、市場が大きく動揺する可能性もあります(もっとも市場の予想はあくまでもメルケル続投です)。
(The above photo is from Wikipedia.)
さて米国では先週FRBが量的緩和縮小を見送り、ダウ平均株価の18日終値は、15,676ドルを示現。
史上最高値を約1カ月半ぶりに更新しました。
しかし週の後半、19日(木)、20日(金)と2日間にわたって市場は下落。
結局は、16日(月)や17日(火)の終値を下回る水準で1週間を終えています。
以上、先週1週間の米国の動きをグラフで示すと上図のようになります。
それにしてもバーナンキがいみじくも述べたようにQE3を縮小するほどには雇用情勢は改善していません。
そして欧州や中国、新興国の経済情勢もパッとしません。
にもかかわらずダウ平均株価が歴史上最高値になるというのは、これはいったいどういうことなのでしょうか。
FRBによる毎月850億ドル(8.5兆円)という資産買い入れが株式や不動産などの資産価格上昇を招き、その結果、資産の持つ実力以上の価格が形成されているという指摘もあります。
(もっともダウ平均株価のPERは14.3(『こちら』)でさほど高いわけではありませんが・・)。
「バブルの最中にあるときには人はいまバブルにあると認識しづらい」と言います。
バーナンキ議長の前任のグリーンスパン前議長。
ジュリアード音楽院を出たクラリネット奏者(注:NY大学で経済学のPH.Dも取っています)は、FRB議長在任中はマエストロともてはやされました。
しかしリーマンショック後は
「金利を長期間にわたって低下させすぎた(He kept the interest rates too low too long)」
「金融危機を防ぐことが出来なかった(failed to prevent the financial crisis)」
と批判されました。
現在のバーナンキ議長は今までのところ「金融危機を終焉させた」として高い評価を得ています。
しかしQE3の出口戦略を一歩間違えれば人々の評価が一変してしまう可能性もあります。
米国で話題になっているドキュメンタリー・フィルム「Money for Nothing」。
このtrailer(予告編)を見ていて、私はそんなふうに思いました。
なおこの映画は米国の10か所の映画館でしか上映されておらず、私も予告編しか見ていません。予告編は『こちら』をクリックしたうえで「Play Trailer」のボタンを押せば見れます(英語で3分8秒)。
いずれにせよ今回(9月17-18日)の会合でFRBが量的緩和縮小を見送ったことにより、マーケットが注目するのは次回会合(FOMC meeting)に移りました。
10月29-30日。
このときまでに米国の雇用情勢の改善が見られるのかどうか。
そしてこのときバーナンキ議長はどういった決断を下すのかが注目されます。
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