祥伝社新書 「なぜ、バブルは繰り返されるのか?」
11月になりました。
昨年の今頃(11月1日)は株価が 8,900円前後(下図は1年間の動き)。
為替は1ドルが 79円前後。
振り返ってみると、今さらですが、
1年間でずいぶんと変わりました。
問題はこれから先。
為替や株は、どうなるのでしょう。
個人投資家だけでなく、一般のビジネスマンにとっても、
「これから先どうなるか」は、
大きな関心事。
そんな中でのお勧めの1冊が、祥伝社新書『なぜ、バブルは繰り返されるのか?』。
以前にこのブログで「経済学の本を読む」と題して白川さんの本など何冊か経済学の本を紹介したことがありますが、そのうちの1冊『よくわかる日本経済入門』を著した塚崎公義さんの最近著です。
昨日書店を覘くと平積みされていました。
さて 「なぜ、バブルは繰り返されるか?」 と題する本書。
これを手にした方、とくに個人投資家の方は、次のように思うかもしれません。
「これから先、バブルが来るのであれば、それにうまく乗りたい」
「もし今がバブルであるなら、これが破裂する前に手仕舞いたい」
「日本はともかくとして、史上最高値の株価を更新し続けているアメリカはいまバブルなのだろうか」
「景気がいまひとつパッとしないにもかかわらず、史上最高の株高を続けているアメリカがもしもこれから先、急激な株下落に見舞われるとすれば、日本はいったいどうなるのだろう」
そんなことをうっすらと考えながら本書を読み進んでいくと、どうでしょう。
筆者の筆さばきのなせるワザなのでしょうか・・。
知らず知らずのうちに(バブルに関する考察もさることながら)、
経済学的な観点でものごとを考えているようになっている自分に気がつきます。
肩を凝らすことなく経済学を学べる本とでも言うのでしょうか・・。(そう言えば「さおだけ屋」を題材にした会計学の本がその昔ありましたね)。
現在ちまたには「2014年にバブルが到来する」といったチャート分析などを主体にした書物が並んでいますが、本書はそういったセンセーショナルな本とはまったくの別物。
第一線の経済学者が日本経済の現況を冷静・緻密に、なおかつ極めて分かりやすく説き起こしたもの。
「迷った時は基本に立ち返れ」と言いますが、
先行き不透明な今こそ、改めて経済学的な視点から現況を分析してみるというスタンスが重要です。
本書の52頁から引用します。
『ありそうなのは、「日銀が金融を緩和している間は、他の投資家も買うだろうから、上がり続けるだろう。だから、自分も買おう」といった他力本願型バブルです。
前提となるのは、「日銀が緩和を続けざるを得ない」という市場の共通認識です。
先に見たように、物価が2%上昇する可能性は高くありません。
市場参加者の多くも、物価はそれほど上がらないと考えています。
そうなると、日銀は緩和を止めることができません。
物価上昇率を2%にするのが日銀の目標ですから、2%になるまでは金融を緩和し続ける必要があるのです』
続けて本書55頁。
『しかし、日銀が緩和を止めないという保証はどこにもありません』
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コメント
岩崎様
著者の塚崎です。
過分な御褒めにあずかり、恐縮です。
それほど立派なものではありませんが、出来るだけ平易に書きましたので、多くの方に御読みいただければ幸いです。
投稿: 塚崎公義 | 2013年11月 2日 (土) 09時09分