コースナンバー 321
先日のブログ記事(『こちら』)でラリー・サマーズのスピーチ(『こちら』)をご紹介しました。
「MIT時代のスタンレイ・フィッシャー(Stanley Fischer) のコース、コースナンバー 14.462 の monetary economics course が印象に残る」といったコメントで始まるスピーチでした。
サマーズのスピーチを聞きながら、「さて私の場合はスタンフォード時代のどのクラスがいちばん印象に残っているのだろう」と考えてみました。
答えは、コースナンバー321。
Finance の分野の Investment Management というコースです。
40年以上にわたってこの講座を教えてきているジャック・マクドナルド教授がFox テレビのインタビューに答えていました。
『こちら』で、このインタビュー(2011年5月収録)の模様を見ることが出来ます。
このインタビューにも出てきますが、コースナンバー321はウォーレン・バフェットがゲスト・スピーカーとして登壇することでも有名な授業。
バフェットがマクドナルド教授のこの講座に最初にゲスト・スピーカーとしてやってきたのは、1976年。
以下、マクドナルド教授のコメントです(これは上述のインタビューではなくスタンフォードの新聞に掲載されたコメント)。
「バフェットが最初に私の教室にやってきたとき、彼の投資会社、バークシャー・ハサウェイ社の株は、1株60ドルだった。
その前の年の年末に41ドルだったこともあって、当時、学生たちは、こう言っていた。バークシャーの株は高くなりすぎてしまった。
今となっては投資するには遅すぎるってね」
さて、私が留学してマクドナルド教授の授業を取ったのは1979年9月。
ビジネススクール2年生の最初の授業(秋学期)でした。
バフェットが最初にマクドナルド教授の教室にやってきてから3年が経っていましたが、3年前に60ドルだったバークシャー・ハサウェイ社の株価は私のときには約5倍の280ドルになっていました。
そしてこのときも(私を含めて)学生たちは、高くなってしまったバークシャー・ハサウェイ社の株を実際に買うかどうかで議論していました。
そして実際に買った学生も何人かいました。
今も昔もバークシャーの株は1株から買えたのです。
投資の世界でも、「もしもあの時、買っていれば」などと言い出したらきりがありません。
にもかかわらず、私の脳裏を時おりかすめることがあります。
1979年9月当時。
私は25歳の大学院2年生でした。
と言っても、興銀から企業派遣で留学していたので、ちょっと無理すれば、バークシャーの株を8株くらいは買うことができました。
このときの為替レートは1ドル220円。
50万円を投じて8株の株を買ってもお釣りがきました(280ドル×8株×220円=492,800円)。
現在バークシャーの株は17万1000ドルを超えていますので、当時8株買っていれば現在136万8000ドル。
1ドル100円で計算して、1億3000万円を超えます。
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