ジーコの背番号10番をつけてプレーしたサッカー選手
鹿島アントラーズでジーコの背番号10番をつけてプレーしている選手。
帯にあるこの選手の写真が目に飛び込んでくる本が『組織で生き残る選手、消える選手』。
実はこの写真の選手は、本書の著者である吉田康弘選手。
鹿島ではジーコから後継者として指名されていたと言います。
読んでみるととにかく面白い!
ノンストップであっという間に読み終えてしまいました。
「サッカーの試合で、ひとりの選手がボールに触る時間は・・わずか3分ほど」(本書47-48頁)。
「この3分以外の多くの時間は、選手は少しでも良いポジションを取るために、ボールが動くたびに10センチ20センチと移動し、微調整する作業を行っている…」
「サッカーのおもしろさはボールを持っていない選手の動きにあります」
なるほど、今度テレビを見るときはそこを見るようにしよう…。
「得点チャンスを演出するために、50メートルを全力疾走する選手…残念ながら、そのプレーはほとんどテレビに映りません」
「50メートルも走ってきたのだから(そこに)パスが出てくるのか。いえ、そんな保証はどこにもありません」
そんなシーンが試合中に5回あったとして「どうせパスが来ないから」と思って5回目は全力疾走しなかったら…
「『もうすこしがんばってみるか』『もう1回だけやってみるか』この、あとすこしをがんばれるかで、結果は大きく変わります」
「〝ゴン中山″こと中山雅史氏は、5回チャンスがあれば、まちがいなく5回ともゴール前に飛び込む選手でした」
「バルサ(スペインのFCバルセロナ)の選手は、あらゆる局面でこの地道な作業を繰り返しています。無駄とも思える動きこそ、バルサの生命線です」
サッカーだけでなく、人生のすべてにあてはまることが、誰もが知っている選手の話とともにたくさん出てくる本でした。
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