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2014年2月 2日 (日)

4 World Trade Center

2001年9月11日の同時多発テロでニューヨークのワールド・トレード・センター(WTC)が倒壊してから12年半。

ニューヨークの風景が変わってきました。

WTC跡地に立つことになった6つの高層ビルのうち、7 World Trade Center はすでに2006年に完成済み。

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これに続いて昨年11月には、4 World Trade Center が完成。

設計は槇総合計画事務所。

槇文彦さんと言えば建築のノーベル賞と言われるプリツカー賞を1993年に受賞。

新建築1月号に「私とニューヨークそして4ワールド・トレード・センターへ」と題する文章を寄せています。

      Photo

 (1月号の表紙。正面、まん中の背の高いビルが、4 WTC)

以下は槇さんのこの文章のなかで、とくに強く私の印象に残った箇所です。

「2003年の初めであったろうか。ニューヨークの…ディヴィド・チャイルズからファックスが届いた。その趣旨はリべスキンドのマスタープランで提案されている超高層のオフィスビル群の中のひとつのデザインを担当する事に興味があるかという趣旨であった」

「実際にこの仕事を引き受けるかについては、われわれの事務所の中で真剣な討議が行われた…」

「そのコンペにたとえ興味があっても、まず当選した時に本当にそのプロジェクトを責任もって遂行できるだけの人員を含めた体制が事務所内でとれるかが、参加するか否かの決定要因である場合が多い」

4 World Trade Center がオープンしたときには米国の主なメディアで取り上げられました(たとえば『こちら』)。

ニューヨークを代表する高層ビルが日本人の設計によるものというのはなんとなく嬉しいものです。

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