スーパーサイクルの終焉
昨晩は日経CNBCテレビ『日経ヴェリタストーク』に出演しました。
トピックスはスーパーサイクルの終焉について。
「スーパーサイクル」とは、鉱物や食料などあらゆる商品の相場が同時に長期にわたって上昇しているトレンドを言います。
ところで、ここにきて、この「スーパーサイクル」が変調をきたしていると言われ始めました。
約10年続いた上昇基調が終わり、「サイクルが下落局面に入った」との見方が台頭し始めていますが、はたして実のところはいったいどうなのでしょう。
2000年以降に新興・資源国が歴史的な勃興を遂げる原動力となったスーパーサイクルの変調は、世界経済を揺さぶる波乱要因に化けつつあるとも言われていますが、さて…。
詳しくは今週発売の「日経ヴェリタス紙」もしくは「上記番組」(再放送は、20日(木) 21:15~)をご覧になって頂ければと思いますが、ここでは記事や番組では触れられていない点を幾つかご紹介します。
【1】スーパーサイクルは終焉したか、どうかに対する2つの見方
①終焉したとする見方
ゴールドマンサックス、シティグループなど(→詳しくは『こちら』)
②終焉していないとする見方
マッキンゼーなど(→詳しくは『こちら』)
【2】「20年下落、10年上昇のサイクル」との見方
基本的に【1】-①と同じ見方なのですが、Morgan Stanley Investment Management の Emerging Markets and Global Macro のヘッドであるルチル・シャルマ(Ruchir Sharma) は過去200年のデータから、「20年下落、10年上昇のサイクル」の見方を提唱しています(→詳しくは『こちら』)
(Ruchir Sharma)
ご存知の方も多いと思いますが、ルチル・シャルマは大ヒットした『ブレイクアウト・ネーションズ』の著者。
世界でもっとも賢いインド人25名に選出されています(2013年、雑誌Outlook誌)。
またフォーリン・ポリシー誌が選ぶ2012年の「世界の頭脳100人」の1人にも選出されています(→詳しくは『こちら』)。
とは言うものの、過去のパータンはあくまでも一つの参考に過ぎず、「だから将来こうなる」と結論付けることは出来ません。
| 固定リンク
コメント