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2014年3月30日 (日)

韓国

韓国に行っていました。

先日の日経に新型iPhone が9月にも発売されるとの記事が載っていましたが、韓国(ソウル)の地下鉄に乗ると、大型のケータイを持っている人が多い…

Seoulsubwaymap3_3

イメージ的には、iPhone と iPad mini との中間といった感じでしょうか。

ラインでメッセージのやり取りをしたり、ネットやメールをみたり…と、日本の地下鉄で見られる光景と同じです。

ただ画面が大きいだけに見やすそうで操作もしやすそう(その分、スーツのポケットに入れたりするには嵩張りそうですが…)。

いろいろな種類の iPod が出てきたように、これから先 iPhone も(そしてアンドロイド・ケータイも)いろいろな形やサイズのものが出てきて、消費者が好みに応じて選ぶという時代になりそうです。

ところで上の地図(クリックすると4倍近くに大きくなります)は、ソウルの地下鉄路線図。

日本の Suica やパスネットと同じように T-money card を買えば、どこに行くにも便利。

Tmoney_2

料金はだいたい100円前後で東京より少し安いといったところでしょうか…。

私が一番最初に韓国を訪れたのは、今から25年ほど前。

当時、興銀がサムスンから「銀行のプロジェクト審査」について講演を頼まれ、審査部に在籍していた私がサムスンの幹部数十名を前に話をしました。

幹部の人たちが真剣なまなざしで必死にノートを取っていたのが思い起こされます。

その後、韓国は幾度となく訪れましたが(たとえば『こちら』)、今回はユニクロやセブン・イレブンなどの店がずいぶんと目につくようになったとの印象を持ちました。

帰ってきて調べてみたら(『こちら』)、ユニクロはソウルだけでもすでに42店舗もありました。

Uniqlo_2

         Myeongdong (明洞中央店)

 

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2014年3月23日 (日)

読売新聞書評

本日の読売新聞書評に掲載されました。

Img_21585

 (画像はクリックすると大きくなります)

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2014年3月22日 (土)

ストレス・テスト

2006年にヒットした映画『プラダを着た悪魔』にこんな一幕があります。

主人公のアンディ(アン・ハサウェイ)は、上司ミランダ(メリル・ストリープ)から「悪魔的」とも言える、横暴で、ときに理不尽な要求をいくつも受けます。

アンディはなんとかがんばって必死でこれらの要求に応えていくのですが、ある日、ちょっとした失敗をしてクビになりかけてしまいます。

このときに下された究極の命令が、「ハリー・ポッターの出版前の次作の原稿を入手してきて」。

    Prada

なんで8年も前の映画のことを書くのかと思われた方もいるかもしれませんが、先日、ウォーレン・バフェットのインタビューを聞いていて、たまたま「出版前の原稿」のことを思い出しました。

1週間ほど前でしょうか。

CNBCのインタビューでバフェットは、5月13日発売予定のティム・ガイトナーの本を、「ゲラ刷り段階で読んでいるんだけれども、とても面白い」とコメントしていました (『こちら』)。

    Tg_2

たしかにバフェットくらいになると、ガイトナーの最新著作をゲラ刷り段階で読むということも、あり得ることだと想像がつきます。

もしかすると出版社から推薦の一文を頼まれたのかもしれません。

いずれにせよ、ガイトナーのこの本、ニューヨークタイムスでも紹介される(『こちら』)など、発売前から注目を集めています。

現在52歳のガイトナーは、すでに34歳のときに財務副次官補に就任。リーマンショックが起きた時は、ニューヨーク連邦準備銀行総裁でした(47歳)。

その後(リーマンショックの4か月後)、オバマ政権の発足とともに財務長官に就任。

リーマンショックの渦中にいたガイトナーは何を見て、どう考え、いかにこの問題に対処したのか…

そもそもリーマンショックとはいったい何だったのか、ガイトナーの目を通して、われわれはこの問題に近づけるかもしれません。

この本の題名は「ストレス・テスト」。

金融界にいる人にとってはなじみのある言葉ですが、一般には分かりにくいかもしれません。

ときに耐久試験と訳されることもあるようですが、金融システムなどに対して通常以上の負荷をかけて正常に動作するか、つまり隠れた欠陥がないかを調べるリスク管理手法のひとつ。

ガイトナーは敢えてこの言葉に専門用語以上の意味を持たせて題名に使ったと言います。

いわく、“The financial crisis was a stress test of our nation, an extreme real-time challenge of a democracy’s ability to act when the world needed creative, decisive, politically unpalatable action”

「金融危機(注:海外ではリーマンショックのことを金融危機と言っています)は、我が国にとってのストレス・テストだった。

このテストは、民主主義が機能するかどうかに対する挑戦であり、極めて切迫したものだった。

世界はこのとき創造的で、果断な、そして政治的には受け入れがたい行動を必要としていた」

すでに日本のアマゾンでも予約注文可能(『こちら』)。 

米国の公職に就いた人が退任後に本を出すことが多いのは、自分がどう考えて決断したのかを忌憚なく次の世代に残すことを「使命」と考えているからなのでしょう。

今年1月末に辞めたばかりのバーナンキ前FRB議長も本を書くと言っています(『こちら』)。

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2014年3月21日 (金)

いばらき地養豚

先日茨城県鉾田市を訪問した際に頂いた「いばらき地養豚」

木酢精製液、ゼオライト、海藻、ヨモギなどを与え、こだわりを持って育てられたとのことで、甘味があって、脂身がさっぱりとした食感。

      Photo

今のところは東京・麻布などの一部のスーパーか、ネット(『こちら』)でしか買えないそうです。

話は変わりますが、先日テレビで黒いちごが紹介されていました。

(その結果、 予約殺到で販売できない状態になってしまったとか(『こちら』))。

生産者がこだわりをもって作る農産物。

うまくPRにのせればイベリコ豚のように世界の消費者に届くようになるような気もします。

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2014年3月16日 (日)

これがぼくのじっちゃんだ!

行きつけのガソリンスタンドでいただいた『童話の花束』という小冊子。

      Eneos

ここに収録されている豊川遼馬さんの『これがぼくのじっちゃんだ!』という作品がすごい!

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文章のテンポといい、ストーリーの展開力といい、あっという間に読ませてくれて、読後感も爽やかで温かいものを残してくれます。

『こちら』 をクリックすれば、この童話の全文を読むことができます(全部で3頁。右下に頁ボタンがあります)。

作者の豊川さんはまだ中学生ということですが、その感性と才能に驚かされます。

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2014年3月12日 (水)

チャーリー・ローズ・ショー

このブログでも何回か(たとえば『こちら』)紹介してきた『チャーリー・ローズ・ショー』。

これまでにもブッシュ大統領(父親も息子も)、クリントン大統領、ヒラリー・クリントン国務長官、オバマ大統領、マフムード・アッバース(パレスチナ自治政府大統領)といった政治家をはじめとして、チャールズ・M・シュルツ(漫画家)、J・K・ローリング(児童文学作家)、マイケル・アイズナー(ウォルト・ディズニーCEO)といった各界の著名人がゲストとして呼ばれています(上記の肩書は一部当時のもの;なお主なゲストのリストは『こちら』)。

その『チャーリー・ローズ・ショー』に昨日ゲストとして出演していたのがソフトバンクの孫社長。

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私が知る限りでは日本人としてゲスト出演したのは昨日の孫さんが最初じゃないかと思います。

32分間のインタビューですが、面白かったです。

詳しくは 『こちら』 でインタビューの動画(英語)をご覧いただきたいのですが、以下は私が興味深く思った箇所の「ホンのさわり」の部分です。

【1】米国商工会議所でのスピーチ

(チャーリー) あなたは今週ワシントンDCの米国商工会議所(US Chamber of Commerce)でスピーチをするというが、Wireless Revolution について何を話すつもりか。

(孫社長) モバイル・インターネットのインフラについて、ある調査によると米国は16か国のうち15位だ。米国を下回るのはフィリピンのみ。

(チャーリー) これは何の順位なのか。

(孫社長) LTEのスピードだ。

(チャーリー) 米国ではヴェライゾンとAT&Tの2社の市場占有率が60%を超えている。あなたはこのことが理由だと考えているのですね…。

【2】Tモバイル

(チャーリー) Tom Wheeler がFCCの会長をしている。彼は、市場においてたくさんの競争があるべきだと考えている。一般論としては、彼は同じ業界内の、たとえばスプリントとTモバイルとの合併には賛成しない…。

(孫社長) 現状ではヴェライゾンとAT&Tの2社が市場全体の100%以上のフリーキャッシュフローを獲得している…。

(チャーリー) もしあなたがTモバイルを買収することができれば、米国の事業者として何をすることができるのか。

(孫社長) 上位2社に対抗できるだけのスケールを持てれば、価格、テクノロジーの面で戦いを仕掛けることができる…。

【3】日本での生い立ちについて

(チャーリー) 日本で生まれ育つというのはどうだったのか。

(孫社長) 簡単ではなかった。日本はhomogeneous な国。文化、人種ともひとつなので、アウトサイダーだとみなされると簡単ではない。

【4】iPhone の日本での取り扱いについて

(チャーリー) スティーブ・ジョブズが iPhone を扱う携帯電話会社を探していた時にあなたは「私だ」と言ったのですね。

(孫社長) それはスティーブ・ジョブズが iPhone をintroduce する2年も前のことだ。もし私が携帯電話会社の世界に参入するとするなら、武器が必要だと考えた。そこでスティーブ・ジョブズを訪問して iPhone を取り扱わせてほしいと頼んだ。これは私がヴォーダフォン・ジャパンを買収して携帯電話会社ビジネスに参入する前のことだ。

【5】ドット・コム・バスト(dot-com bust)

(チャーリー) ドット・コム・バスト(dot-com bust)のときはあなたに何がおきたのか。

(孫社長) ソフトバンクの株はどんどん上がり、3日間だけ私はビル・ゲイツよりも金持ちになった。3日間だけソフトバンクの時価総額は $ 200 billion となった。その後、株価は$ 2 billion まで落ちた。1年で99%下落した。

(チャーリー) (99%の下落で)あなたの個人資産はどう変化したのか。

(孫社長) (あのときは) $ 70 billion から $ 600 million になった。

【6】フェイスブックによるワッツアップ買収

(チャーリー) フェイスブックによるワッツアップ買収についてどう思うか。

(孫社長) ひじょうに賢い動きだ。

(チャーリー) ということは、あなたが(フェイスブックと)同じ立場だったら、同じ金額を出して買収していたということか。

(孫社長) 疑いの余地なく買収していた。

【7】安倍首相について

(チャーリー) (現在の日本の)総理についてどう思うか

(孫社長) 彼は頭のいい人だ。もちろん彼が行っていることのすべてに賛成しているわけではないが…

(チャーリー) なんについて賛成しないのか。

(孫社長) 私を窮地に立たせないでくれ(Don't give me that position)。そういった質問に答えると日本に帰ってから困ることになる。

(チャーリー) 安倍首相は too nationalistic だと思うか。

(孫社長) 彼はもっと balanced になりうると思う。少なくとも人々が「彼はもっとbalanced であるとみるようになる」(ことがのぞましい)…少なくとも彼はあまり balanced であるとみられていない…これは彼にとっても日本にとっても良いことではない。

* * * * 

ゲストが答えにくい質問こそが、往々にして視聴者がもっとも知りたいこと。

チャーリーは、相変わらずそういった質問を浴びせ、孫社長はときに笑いを交えながらみごとに応対していました。                  

 

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2014年3月 4日 (火)

バフェットへのインタビュー

昨晩日経CNBCテレビでライブで放映されていましたので、ご覧になられた方も多かったと思います。

ウクライナ情勢が緊迫化するなかで行われたバフェットへのインタビュー(日本時間3日、月曜日、夜。米国時間は3日朝のNY市場が開く前)。

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こういったタイミングで行われたインタビューだけに、CNBCのキャスターからは次のような質問も出ました。

『現在の情勢は、これから起きる、とてつもなく悪いことの始まりかもしれない。

たとえば第三次世界大戦といったことさえあり得るし、冷戦に戻ってしまうかもしれない。

こういったことはあなたの頭をかすめないのか』

(When people start to think this could be the beginning of  something really bad, it could  be even a World War III situation, a return to the cold  war, does any of that ever go through  your mind? )

これに対するバフェットの答えは:

『もしあなたが言っているようなことが仮に起こるとしても、やはり私は株式を買っているだろう。

ひとつだけ明らかなことがある。

人類は過去大きな戦争を経験した。

そのとき貨幣の価値は下落した。

私が知っているほとんどすべての戦争でこのことが起きた。

つまり戦争中にやってはいけないことは貨幣(現預金)を持つことだ。

(現金を持つ代わりに)農場を持つとか、アパートを人に貸すとか、株式を持つことを考えるべきだ。』

(Well, if you tell me all of  that's going to happen, I will still be buying the stock.

The one thing you could be quite sure of is that we went into major war, the value of money would go down.

That's happened in virtually every war that I'm aware of.

So the last thing you'd want to do is hold money during a war.

You might want to own a farm, own an apartment house.

You might want to own securities.)

インタビューは1時間くらい続いたでしょうか。

そのホンの一部のさわり程度ですが、CNBCのサイトに動画がアップされています。(3つに分かれてアップされています。下記をクリックしてみてください)。

『その1』

『その2』

『その3』

 

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2014年3月 1日 (土)

クリミア半島

クリミア半島と言われても多くの人はどこなのか明確な形で頭に浮かばないかもしれません。

その昔、ヤルタ会談が行われた…

日本にペリーの黒船が来襲したころ(1853年)、クリミア戦争が行われた…

Crimeanwar185356_2

(クリミア戦争1853-56; 地図はクリックすると大きくなります)

トルコのイスタンブール、ボスポラス海峡を北上し黒海に出て、黒海をさらに北上すると、対岸にあるのがクリミア半島です。

Cm3_2

(グーグル・アースから;中央の赤いところがクリミア半島。地図はクリックすると大きくなります)

そのクリミアにロシア兵もしくはロシアに「近い」("Pro-Russian")とされる兵が入り込んできたというのが『こちら』の映像。 BBCによる1分間ほどの映像です。

現在(3月1日8時)日本のCNNではこのニュースをずっと流しています。

【追記】CNNでは11機のヘリコプターが飛び交う映像や戦車4台がクリミア半島に入り込んでいる模様を流していました。グルジアの元大統領がテレビに出演して2008年のロシア・グルジア危機(『こちら』)も同じような状況だったと力説。このときのCNNの映像はまだネットにはアップされていません。少し前のCNNの映像は『こちら』『こちら』

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