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2014年10月 1日 (水)

不屈の春雷

いまからちょうど50年前の今日です。

以下は私がいま読んでいる本の出だしです。

『東京オリンピックの開会式を9日後に控えた昭和39(1964)年10月1日朝。

東京駅19番線ホームで午前5時45分から大阪行の1番列車「ひかり1号」の出発式が始まった。

紅白のモールやクス玉で華やかに飾りつけられたホームには、ブラスバンドの賑やかなマーチが、明けやらぬ薄暗さを吹き飛ばすかのようにこだまし、祝賀気分がいっぱいに漂っていた。

出発1分前の発車ベルと出発の警笛。

石田礼助総裁が紅白のテープを切るのと同時にクス玉が割れ、50羽のハトが羽ばたく。』

『NHKテレビは午前5時45分から特別番組を組み、出発式の模様を東京駅から中継した。』

『東京・千駄ヶ谷の狭いアパートの1室で、口をへの字に結んで食い入るようにこの中継に見入る老人がいた。

1年半前に国鉄総裁を退いた80歳の十河信二である。』

『彼の目は無言のままテレビに釘付けになっていた。

「ひかり1号」は次第にスピードをあげ走り始める。

「これでいいんだ、これでいいんだ」。

十河は2度、繰り返すように低い声を発した。』

実はこの本を注文したのは一昨日。

昨日届いて、今朝から読み始めたところです。

そしてたまたま今朝知りました。

これはいまからちょうど50年前の今日だということを。

牧久著『不屈の春雷』

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「新幹線の父」と称された十河信二の物語です。

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