明けましておめでとうございます
2015年はどんな年になるのでしょうか。
マーク・ファーバー(Marc Faber) をはじめとして、「市場のボラティリティが増す(価格変動が大きくなる)」とか「いくつかのサプライズ(驚くこと)がある」と考える人が少なくありません(『こちら』)。
(Bloomberg のインタビューに答えるFaber(右))
* * *
いったい原油価格はどうなっていくのでしょうか。
ロシアで活躍するファンドマネージャーたち。
この中でも98年のロシア危機を知る人たちは、サウジアラビアの動きとともに、西側諸国による経済制裁強化に危機感を募らせます。
(ここ半年間の原油価格の動き)
「これはランダム・サンクション(random sanctions)につながっていくのではないか」(注:経済制裁の対象となった個人のリストは 『こちら』 を参照)。
こう心配する人もいれば、一方で、
「これはランダム・サンクションなんかじゃあない。ロシアの痛いところと、ロシアのエネルギーセクターの痛いところを狙い撃ちしたものだ」と語るのは、Creon Energy の Fares Kilzie (『こちら』)。
98年の危機を知るロシアの一部富裕層の中にはキプロスへの脱出を考え始めている人も出てきているとか・・・
(キプロス)
「キプロスであればEUの加盟国なので、EU加盟国の国籍が手に入る。
一人5百万ユーロ(7.3憶円)の投資をすればいい」
とばかり、「家族の分も含め、約30億円の投資を考えている」というロシア人のAさん。
調べてみると、たしかにキプロス政府が2014年3月19日付にて、いわゆる移民法の一部改正をしていました(『こちら』)。
(移民法の一部改正を告げる政府のサイト)
サウジのヌアイミ石油相は原油がたとえ20ドルになっても、サウジのスタンスは変わらないとコメントしました(『こちら』)が、サウジの原油産出コストは「1バーレルあたり5~6ドル」といった報道も・・・(『こちら』)。
2015年はやっぱり大きな変動(highly volatile)の年になりそうな予感がします。
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