医師と行く 「諦めていた夢が叶う旅」
高校時代にAFS留学した際にお世話になったアルフォルド家のお母さん(AFS留学では、一家の子供としての扱いを受ける為、Mom(お母さん)と呼んでいました)が、日本にやってきました(今から十数年前の話です)。
成田に迎えに行くと、空港のスタッフに付き添われて車椅子に乗って現れました。
84歳だったのですが、少し歩くのが不自由な様子。
しかしアルフォルドさんはいたって元気。
このときは4~5度目の来日だったのですが、鎌倉など東京近郊も含めて、あちらこちらを案内しました。
日本では海外旅行に行きたいけれども、車椅子だからとか、持病を抱えているからと、しり込みしてしまう人が少なくありません。
あるいは高齢になって、移動の時にトイレに行きたくなるのが心配だからと諦めている人もいるかもしれません。
そんな方(や、その家族の方)は、ぜひこの本( 『医師と行く諦めていた夢が叶う旅』 )を手に取ってみることをお勧めします。
著者が私と同期のAFS生で医者になった坂本君ということで手にした本でしたが、年をとってもずいぶん旅行しやすい世の中になったものだと感心しました。
たとえば昔、ペルーのクスコ(標高3400メートル)を訪れたとき、若かったあのときでさえ、高山病めいた症状になったものでしたが、この本によれば、事前にダイアモックスを服用すれば防げたとのこと。
デング熱、マラリア感染の恐れのあるところに出かけていく人にも参考になります。
またファーストクラスであろうと、ビジネスクラスであろうと、ときにエコノミークラス症候群にかかってしまうのはなぜかとか、アジア旅行で屋台の食事を楽しむコツなども記されています。
もっとも本書のポイントはタイトルにある通り、医師が添乗することで可能になる旅の話です。①糖尿病、②腎臓病、③高血圧、④がん、⑤脳卒中、⑥頻尿・尿失禁などの持病や症状があっても大丈夫と、具体的に説明があります。
著者のウェブサイト(『こちら』)を見れば費用的なことも参考になるかもしれません(たとえば今年5月17日出発の「カナダ温泉の旅」6泊8日は、飛行機代、ホテル代、食事代すべて込みで38万円)。
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