三島由紀夫「日本は何もない無のるつぼ」
三島由紀夫が市ヶ谷で自決する3ヶ月ほど前に残した言葉。
「日本には何もないんだ。
日本にはオリジナルなものは何もないんだ。
だけど、その何一つないなかに、外からいろんなものを吸い込んで、吸い込んだ時点とはまったく別なものに変えて、はきだす。
その『何もない、無のるつぼ』の変成力こそが日本なんだ」
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以前にこのブログで『日仏シンポジウム「ルーツとルーツの対話」』についてご紹介しました(『こちら』)。
全部で4日間にわたる、このときのプログラムの全内容がネット上にアップされています。
そしてこのシンポジウムに参加した日本側12名、フランス側12名の方たちのスピーチを動画で見ることが出来ます(『こちら』です。赤字で記された、それぞれのテーマのところをクリックすると、各スピーカーのスピーチを動画で見ることが出来ます。日本語、フランス語を選択することが可能です)。
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上段で記した三島由紀夫の言葉は、高橋睦郎さんがこのシンポジウムで語ったもの。
高橋さんは、「これは三島が残した一種の遺言であると理解した」とのことです。
高橋さんのこのスピーチは上記シンポジウムのサイトから「芸術と宗教」をクリックすることでたどり着くことが出来ます。
あるいは『こちら』をクリックして頂ければ直接行きつけます。
シンポジウムの動画記録には、高橋さんのほかにもAndré VAUCHEZ を初めとして、そうそうたるスピーカーが並んでいます。
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