GPIFによる買い余力
先週金曜日に発表された年金積立金管理運用独立行政法人(GPIF)の数字。
今年3月末の資産別構成割合は下図のような状況でした。
この比率がこれまでどう変化してきたか、3ヶ月毎に数字を拾ってみると:
2014年3月末 14.05%
2014年6月末 16.79%
2014年9月末 17.79%
2014年12月末 19.80%
2015年3月末 22.00%
(注:国内株での運用比率目標を12%から25%に引き上げたのは2014年10月末)
これをグラフ化してみます。
昨年10月末以降の「買いのピッチ」が先月末まで続いたとすると、先月末で24.2%にまで買い進んでいることになります(株価変動の影響やリバランスなどを考慮しないとの前提)。
それとはまったく別のアプローチで、3月末のポートフォリオをそのまま維持して先月末での時価で試算すると23.7%になるとの説も(日経新聞)。
いずれにせよ、5頭のクジラ(下記注)のうち、最大のGPIFについていえば、そろそろ満腹感が出てきている状況(これまで25%を目指して買い進んできたが、現状すでに 25%に近くなってきていて、買い余力がだんだんとなくなってきている)。
昔、クイズダービーというテレビ番組で大橋巨泉さんが「困った時のはらたいら」とか「困った時のはら頼み」と故はらたいらさんのことを言っていました。
これにならって、「困った時のクジラ頼み」と昨今の日本株市場のことを言う人もいましたが、これから先は「困った時(下がった時)のGPIFクジラさん」とは、だんだん言えなくなる・・・?
【注】5頭のクジラ:「年金積立金管理運用独立行政法人(GPIF)」「共済年金」「かんぽ生命保険」「ゆうちょ銀行」、「日銀」
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