「そもそも人々の生活を根底から変えるような画期的なイノベーションは、大企業では起きていない」
シリコンバレーが凄いことになっています。
株式価値が1,220億円(10億ドル)を超える未公開のベンチャー企業が、世界全体で115社(8月時点)に達しました。その多くがシリコンバレーで資金を調達した企業です。
ちなみに東証2部上場会社(546社が上場)で時価総額が1,220億円を超える企業数はたった6社。
東証マザーズ上場会社(212社が上場)に至っては1,220億円を超える企業数はわずか4社。
(スタンフォードで講演するビノット・コースラ)
つまりシリコンバレーなどでベンチャーキャピタルなどからの出資を得、未上場のまま株式価値を1,220億円にまで高めた企業数(115社)のほうが、
東証2部(6社)やマザーズ上場(4社)で時価総額をこのレベルにまで高めた企業数(計10社)を、圧倒的な差をつけて上回ります。
タクシー配車アプリのウーバーテクノロジーズは増資によって今年1,220億円の資金をマイクロソフトなどから調達。
米ウォールストリートジャーナル紙によると、ウーバーテクノロジーズの未公開市場からの調達額は総額で6,100億円に達し、上場前の株式価値はフェイスブックの時と同じ6.2兆円となったといいます。
ちなみに株式価値6.2兆円とは、日本の時価総額ランキングに当てはめると、第10位。
キヤノン、デンソー、ファーストリテイリング、武田薬品工業などよりも上位になります。
なおフェイスブックの場合は創業7年で上場前株式価値6.2兆円を達成し、その1年後の12年に上場していますが、
ウーバーテクノロジーズは、会社設立後たった5年で株式価値6.2兆円を達成しました(フェイスブックより2年も早い)。
「そもそも人々の生活を根底から変えるような画期的なイノベーションは、大企業では起きていない。
リテール(小売り)のビジネスを根本から変えたのは、アマゾンであってウォルマートではない。
メディアというものを新たに作り直したのは、放送局のNBCではなくて、ユーチューブだ。
宇宙ビジネスに革新をもたらしたのは、ロッキードではなくスペースXだ」
著名なベンチャー・キャピタリスト、ビノット・コースラは、今年5月、スタンフォード大学で講演しこう語りました。
この辺の事情を会社四季報オンラインに書きました。
『こちら』をどうぞ。
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