企業のグローバル化
2008年に日本は「人口減少社会元年」を迎えました(『こちら』)。
黙っていてはマーケットが縮小するだけなので、内需型企業と称される会社でさえも、海外でM&Aを行うところが出てきました。
例えば太平洋セメントは、米国の建築資材会社マーチン・マリエッタ・マテリアルズグループからカリフォルニア州のセメント工場を買収すると発表(『こちら』)。
しかし一方で、海外事業(海外企業のM&A)が上手くいかず、それがもとで躓いてしまう企業も少なくありません。
最近の例ではグリー。
2011年には海外展開を急ぎ、一時は世界9ヶ国にまで進出しました。
しかし2013年には中国、イギリス、オランダ、ブラジル、ドバイの各拠点の閉鎖に追い込まれます。
(グリーの株価)
インデックスが民事再生法の適用申請(2013年6月27日)した時も、
「国内外の企業を対象とした事業買収を行ってまいりましたが、特に海外買収案件では予想どおりの収益が上がらず、多額の投資損失が発生しました」
と説明しています。
いったいなにが海外展開の成否を分けるのでしょうか。
成功している会社を見ると、成功要因として
(1)経営者の強い意志(日本たばこやユニクロ)
(2)長い年月で培われた企業のDNA(味の素、TOTO)
といったようなものが見られるような気がします。
たとえばTOTO。
本来、陶器は重くて輸送する際に割れてしまうリスクもあります。
つまり輸出には不向き。
でもTOTOは、もともと「東洋陶器」という社名にあるように、古くから海外を見据えてきました。
最初の海外拠点であるインドネシアに進出したのは1977年。
長い年月をかけてようやく海外比率を約2割のところまで持って行ったのです。
今から20年近く前のことですが、TOTOが北京で工場を建設している現場で、現地駐在のトップの方に話を聞いたのを思い出しました。
成功している企業の駐在員は現地でお会いすると、人間味豊かで旺盛なチャレンジ精神を感じさせてくれます。
* * *
7日(月曜日)の日経CNBCテレビ「日経ヴェリタストーク」では、企業の海外展開についてお話ししました。
『こちら』です。
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