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2015年9月23日 (水)

リーマンショックのトラウマ

当然なのかもしれませんが、FRBのメンバーたちにはリーマンショック(the financial crisis)のトラウマがあるのかもしれません。

【1】グリーンスパンがもっと早めに引き締めに転じていれば、住宅バブルは起こらなかった(起こったとしても、規模がもっと小さく制御可能だった)

→ 今回もいつまでも緩和を続けていては将来に禍根を残すことになる

【2】リーマンを破綻させていなければ、地球規模の金融危機を発生させることにはならなかった

→ 中国・新興国経済が減速する中、利上げを急げば、地球規模で経済を壊してしまうことになりかねない

先週のイエレン議長のスピーチを聞いていますと、【1】と【2】が複雑に交錯するのが窺われます。

そんな中での先週木曜日の「利上げ見送り」。

FRBは引き続き難しい舵取りを余儀なくされます。

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