グローバル企業への道は中南米にあり
ほぼ月1回のペースで『日経ヴェリタス』に連載しているコラム「Money Never Sleeps」。
第7回(今週号の『日経ヴェリタス』)は、中南米について書きました。
(ブエノスアイレス)
世界の国を「1人当たりGDP」の高い順に並べてみます(カッコ内はランキング順位)。
中南米は、ブラジル(61)、アルゼンチン(59)、チリ(52)といった具合。
一方、アジアは、というと、
中国(80)、インドネシア(118)、マレーシア(65)・・・。
つまり中南米の多くの国々は、中国、インドネシアなどよりも1人当たりGDPが高い・・・。
別言すれば、中南米の多くは中所得国なのです。
(ブエノスアイレス)
以下、コラム「Money Never Sleeps」よりの抜粋。
『私自身、3泊7日や4泊8日でブラジルやアルゼンチンへの出張を何度か繰り返したことがある。
そのうちのひとつ、90年代後半だったが、ブラジル政府が携帯電話用に電波の周波帯を有償で民間へ開放することを決めた。
この為のアドバイザーを公募すると、欧米の主要投資銀行が「我こそがブラジル政府のアドバイザーたるに相応しい」とばかり、こぞって手をあげた。
日本からは日本興業銀行(現みずほ銀行)のみがコンペに参加。
当時、担当班長だった私も首都ブラジリアまで出向いたのだが、結果は惜敗。
ロスチャイルドが勝利した。
このときロスチャイルドに勤める友人(米国人)にこう言われた。
「コンペといってもブラジル政府との関係が重視される。そもそもブラジルがポルトガルから独立した時、ファイナンスをつけたのはロスチャイルドです」
なるほど日本との「距離」は、たんに物理的なものだけではないようだ』
コラムでは、米州開発銀行(ID B)のアジア担当顧問谷口和繁さんの話を紹介しながら、日本と中南米との「距離」の縮め方について触れています。
宜しかったらヴェリタス紙面でご覧になってみてください。
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次回、第8回の「Money Never Sleeps」は11月22日発売の『日経ヴェリタス』に掲載の予定です。
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