グレンコア・ショック(その3)
昨日の続きです。
今年の5月と6月、グレンコアは合計400億円の円建ての債券を発行(5月300億円、6月100億円)。
7年債でクーポンは1.075%。
額面で発行したのか、ディスカウントで発行したのか、グレンコアからの開示がなく詳細は分かりませんが、仮に額面かそれに近いところで発行されたのであれば、購入した機関投資家(おそらくは日本勢)はやや勉強不足だったかもしれません。
このときグレンコアのCDS(Credit Default Swap)は1~2%の間を行ったり来たりしていました(今週の日経ヴェリタス1面参照)。
CDSの値を考えれば、1.075%で7年のリスクを取るとは、合理的な判断を下したとはいえません。
グレンコアにしてみれば、(おそらくは日本の)機関投資家に助けられたということなのでしょうが・・・。
なおグレンコアを扱った月曜日の日経ヴェリタストークですが、『こちら』でご覧になれます。
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