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2015年12月 8日 (火)

ノーベル賞受賞者

10日の授賞式を控え、スエーデン・ストオクホルム入りした大村さん、梶田さんの模様が新聞紙上をにぎわしています。

そもそも地元のスエーデン人はこれまでに何人くらいノーベル賞を受賞したのかと調べてみましたら、日本人受賞者数を超える30数名が受賞していました。

トップは米国で300人を超える受賞者を輩出しています。

米国スタンフォード大学のサイトに行きますと、同校のノーベル賞受賞者の頁があります(『こちら』)。

   Stanford

これによると存命者で21名、他界された人を含めると50名。

現在大学で教えている人がノーベル賞を受賞すれば、1人とカウントするのは納得できますが、その昔、大学で学んだというのはどうでしょうか。

スタンフォードによると、かなり厳密にカウントしているとのことで、「怒りの葡萄」で有名なスタインベック(1962年ノーベル文学賞)は、上記のリストには含めていないのだとか・・。

      Steinbeck

彼はスタンフォードに入り、1919年、大学1年のときの英語(日本でいえば「国語」)の授業で、冴えない「C」の成績を取りました。

そして3年後の1921年には中退。

しかしそこから先がスタインベックの偉いところで、今度はジャーナリズムを専攻しようと、2年後の1923年、スタンフォード大学に入りなおします。

それでもやっぱり卒業することはなく、1925年に再度中退。

ということで、残念ながらスタインベックは大学のノーベル賞受賞者リストには登場しません。

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コメント

スタインベックは日本人に愛されてきた作家ですが、文学史の教科書にはよく「人間は精神的な存在であるという伝統的な価値観から脱皮して、生物的な存在ー基本的には人間と動物との間には本質的菜最はないーであるとした斬新な手法が成功した」といったようなことが書かれています。これを【生物学的人間観】というそうですが、スタインベックは卒業こそしなかったものの、作家になる素地はスタンフォードでしっかり身に着けたといえるかもしれませんね。
彼のスタンフォードでの二度目の選考は、海洋生物学!

投稿: 神保町 | 2015年12月16日 (水) 16時51分

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