新年のご挨拶 (Season's Greetings)
明後日発売の日経ヴェリタス紙に「Money Never Sleeps」が掲載されます。
早いもので 9回を数えることとなりました。
今回は失敗を許容するどころか歓迎するシリコンバレーのカルチャーについて書いています。
実際、シリコンバレーで成功した人の話を聞くと、誰もがこう強調します。
「失敗を恐れるな。早く失敗することが成功につながる」
曹洞宗無量寺の青山俊董老師によれば、日本でも昔から
「失敗が人間をダメにするのではなく、失敗にこだわる心が人間をダメにする」
と言われてきたと言います。
青山老師は「身心の柔軟なうちに上手に落ちる稽古をするべきだ」とも説いています。
3度の五輪で金メダルを取った柔道の野村選手も「若い頃の挫折は心を強くする」、「自分で自分の限界を決めつけるな」と説きます(野村忠弘著『戦う理由』)。
新しい年を迎え、心も新たにチャレンジしてみようと思われる方は是非、明後日の日経ヴェリタスをご覧になってみてください。
あるいは、アマゾンや楽天で青山俊董老師や野村忠弘選手の本を購入してみるのもお勧め。
青山老師は何冊も本を出されていますが、「失敗が人間をダメにするのではなく、失敗にこだわる心が人間をダメにする」の話は、『一度きりの人生だから―もう一人の私への旅』 に出てきます。
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ところで今回9回を迎える「Money Never Sleeps」。
旧年を振り返る意味合いも兼ねて、これまでの登場人物(それぞれの回の主な登場人物のみ)をあげてみましょう。
そもそもこの連載を始めるにあたって、私は世界各地の人たちを実名で登場させたいと考えました。
しかし実名で登場させるには、多くの場合、事前に登場人物になる人たちの許可を得る必要があります。
時にはドラフトを書いた後、英語に訳して、これを海外にメールで送って・・といった作業が必要になり、想像以上にたいへんでした。
記事を書いて送ったところ、「やはり載せるのは止めて欲しい」と直前になって断られたこともありました。
第1回 14年12月 日本のベンチャー企業で働くフランス人エンジニアのマルタン青年
第2回 15年2月 中東の富豪ハビブと伊東映仁元日本たばこ産業常務
第3回 15年3月 元駐日アフガニスタン大使の息子のマスード(米ナスダック勤務)
第4回 15年5月 グレブ・シェスタコフとの面談(at キプロス)
第5回 15年6月 デイビッド・ワインバーグ(米国)
第6回 15年8月 冨永重厚笹川日仏財団理事長(在パリ)
第7回 15年10月 谷口和繁米州開発銀行アジア担当顧問(在ワシントンDC)
第8回 15年11月 スコット・マクネリー(米国)
第9回 16年1月 ビノッド・コースラ(米国)、ガース・サローナー(米国)
下の写真はキプロスで撮ったグレブ(左側)の写真。
キプロスは古代遺跡も多く風光明媚なところなので、いつかまたゆっくりと訪れたい場所です。
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