アラビアのロレンス
資源価格安で、今期は三菱商事と三井物産の両社が初の連結最終赤字に転落することになりました。
下図はここ2年間のWTI(原油価格)推移です。
4月17日にドーハで開催される産油国会議で原油増産凍結に関する何らかの合意がなされるのかどうか・・・。
すでにリビア(OPEC加盟国)はこの会議に参加しない方針との情報が伝わる(3月22日、ロイター)など、ドーハ会議のゆくえについては予断を許しません。
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原油価格動向の鍵を握るサウジについてはこのブログでも何回か書いてきていますが、今回は(やや話はそれますが)、映画「アラビアのロレンス」について。
私が最初にこの映画を観たのは、高校時代。
AFS留学で米国に渡った直後で、まだ英語がよく分からず、字幕無しでは、いまひとつ内容がよく理解できなかったのを覚えています(一緒に見に行った host brother に映画の後で解説してもらいました)。
1962年公開のこの映画は、アカデミー賞(第35回)の作品賞/作曲賞/編集賞/監督賞/美術監督・装置賞/撮影賞/音響賞の7部門を受賞。
雄大な砂漠と夕日のシーンが印象的で、実は先日もDVDで楽しみました(4時間近くの長い映画ですが)。
ロレンス(1888年~1935年)はイギリス陸軍の情報将校。
当時イギリスはアラブ民族の独立運動に目をつけ、内部からオスマン帝国を倒そうと企てました。
ロレンスは、アラブに対して武器と資金を提供しオスマン帝国打倒を持ちかけ、倒した暁にはアラブの独立国をつくると約束。
しかしこの約束はイギリスによって反故にされます。
この辺は実際の映像にも残っていて、NHKスペシャル「新映像の世紀」第1回として放映されています(「新映像の世紀」はNHKオンデマンドで見れます。ピーター・オトゥールではなく実際のロレンスの映像を見ることができます)。
現在中東が抱える数多くの問題は、この頃にまで遡るのですから複雑、一朝一夕には解決しません。
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コメント
デヴィット・リーン監督の大作映画は、はからずも、傑作のすべてが現代史の素晴らしい教科書になっているところがありますね。
「戦場に架ける橋」は第二次世界大戦、「インドへの道」はイギリスのインド統治、「ライアンの娘」はイギリスのアイルランド支配、「アラビアのロレンス」は中東分割、そして「ドクトル・ジバゴ」はロシア革命。
監督の母国・イギリスからの視点が強いところさえ気にならなければ、「映画で学べる現代世界史」といった感じです。
投稿: 神保町 | 2016年3月28日 (月) 16時40分