エコノミック・クラブ
ニューヨークやシカゴなどでは、その地域で活躍する経済界の中心人物などで構成されるエコノミック・クラブという組織があります。
私もシカゴに駐在していた時にはデイビッド(詳しくは『こちら』)に誘われて昼食会などに何回か出席したことがあります。
ベイカー財務長官(当時)が昼食会に招かれてスピーチをしたときのことですが、スピーチ前に出された食事にまったく手を付けません。
『われわれはこうして食事をしているのに彼はなぜ食べないんだろう』
と隣のデイビッドに話すと、
『食事をしてから話すとゆったりとリラックスした気分になってしまい、緊張感が鈍る。だからスピーチ前に出された食事には手をつけず、後でゆっくりと食べたいという要人が多い』
との解説でした。
昨日のニューヨーク・エコノミック・クラブ昼食会におけるイエレン議長のスピーチ。
事前の食事に手を付けなかったのかどうか分かりませんが、全世界が注目する中で行われました。
『Given the risks to the outlook, I consider it appropriate for the Committee to proceed cautiously in adjusting policy』
との発言(日経新聞報道では「海外経済のリスクなどを考慮して慎重に進める」)。
為替は一気にドル安・円高に振れ(上図)、ニューヨークの株価も下落から上昇に転じました。
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