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2016年4月18日 (月)

一人当たりのGDP

株式投資についての「二つの原則」というのを 最近著 で書きました。

その1 「量的緩和→株高」

その2 「GDP上昇→株高」

ここでのGDPは一国のGDPですが、国民一人ひとりの豊かさという点では、一人当たりのGDPの数字の方が参考になります。

私は世界銀行の 『こちら』 のサイトをよく使っています。

これでみると、中国の1人当たりGDP(2014年)は 7,590ドル。

日本は 36,194ドル(中国の4.8倍)。

時系列の視点で、米国と日本とをこのサイトを使って比較してみましょう(以下100ドル未満は四捨五入)。

1994年から2014年にかけての20年間で、

米国の一人当たりGDPは2万7800ドルから5万4600ドルへと約2倍になりました。

一方で日本は3万8800ドルから3万6200ドルへと逆に7%ほど減らしてしまっています。

日本の一人当たりGDPは、20年前は米国よりも上だったのですが、いまでは米国の3分の2しかありません。

日本は高齢化が進展し、働かない人の構成比が高いから、GDPを全人口で割れば、数字が低く出るようになるといったように、いろいろと理由はあるのでしょう。

と同時に、今や世界の時価総額トップ10社を見ると、

アップル(1位)、グーグル(2位)、マイクロソフト(3位)、アマゾン(6位)、フェイスブック(7位)といった名前が並ぶ時代。

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          (野菜の宅配を行うAmazon Fresh)

産業の新陳代謝を活発化させ、IT革命を上手く取り込むことに成功した米国と、必ずしもそうすることが出来なかった日本との差がここに出てきているような気がします。

【補足】

Facebook の私の「最低賃金」の投稿(前回記事です)に K さんが下記のグラフを送ってくれました。

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