Auld Alliance
メルマガ6月号を発行しました。
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【第4号(6/26発行)】
みなさん、こんにちは。
英国のEU離脱で市場は大きく揺れました。
離脱が確定した先週金曜日、私は11時25分頃からオフィスで為替相場を見ていました。
すでにサンダーランド地区で離脱派がかなりの差で勝っているとのニュースが流れた後で、
為替が円高に大きく振れ始めていました。
約2時間、13時30分頃まで刻一刻と流れるニュースの画面と為替のチャートを見ていて、
結局ランチに行きそびれてしまいました。
しかし歴史的瞬間を(市場の動きを通じて)目撃出来たような気分になりました。
英国のEU離脱については、今となっては、それこそ、これを解説するたくさんの情報が氾濫していますので、
ここではこれ以上述べませんが、ひとつだけ。
Auld Allianceという言葉をご存知でしょうか。
これは"Old Alliance" を意味するスコティシュ語(スコットランドの言葉)で、
「フランスとスコットランドの同盟」
を意味します。
詳しく知るには Auld Allianceという言葉で検索をかけると、Wikipediaに説明が出てきますが、
要は昔からスコットランドとフランスは仲がいい。
ともに協力してイングランドと戦ってきた歴史があるからです。
第2次世界大戦中の1942年、フランスのド・ゴール(後の大統領)はスコットランドの首都、エジンバラで演説し、
「スコットランドとフランスのアライアンス(同盟)は世界最古の同盟だ」
と持ち上げました。
1995年には両国同盟成立「700周年」(!)を祝う式典が、フランスとスコットランド双方で催されています。
今回の国民投票でもスコットランドでは、EU残留派62%、離脱派38%という結果。
フランスに心情的に近いスコットランドならではの
『(イングランドとは距離を置き、むしろ)EUに残りたい』
という結果が出ていました。
そもそもスコットランドには英国から独立したいと思う人たちがたくさんいます。
一昨年には英国からの独立を問う住民投票も実施されました。
このときの結果は、独立反対派が55%を獲得し、独立には至りませんでした。
しかし今回、英国のEU離脱が決まった結果、
スコットランドが再び英国からの独立を企て、
フランス(やEU)との絆を深めようとすることも予想されます。
場合によっては、スコットランドは英国から独立した上で、EUに加盟するといった道を選ぶことになるかもしれません。
さて、英国のEU離脱問題はこの辺にして質問の方に移ります。
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目次
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… 1. Q&Aコーナー
①【投資】「ソロスがマーケットに復帰、
株式相場下落にベットするポジションを取り、
金などにも投資しているようですが、どう考えますか」
②【その他】「ベンチャー投資の世界で実際に失敗した例を
見ていると思いますが、どういったベンチャーが
失敗するのか教えてください」
③【その他】 「インフィニティとはどういう会社ですか。
なぜ未公開の会社の投資をしようと考えたのですか。
人を採用する予定は?
またなぜファンド形式にしないのですか」
… 2. 世界各地からの便り
【フランス・ニース】
路上のコイン駐車と電気自動車への充電設備が併設
… 3. 今月のトピックス:
「10年後を見据えた投資とは?」
… 4. お知らせ
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なおこのメルマガは諸般の事情により今月号をもって最後とし、来月より休刊とさせていただきます。
読者の皆様におかれましては、来月以降はチャージされることはありません。
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復刊になりましたら、私のブログでお知らせいたします。
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