オリンピックの開幕
朝起きると、前日の夜に充電しておいたスマホに電源を入れます。
すると、この頃は WhatsApp のアイコンに 20~30、多いときは50といった数字が赤く表示されます。
かつて私と同じ時期にAFSで留学していた仲間たちが日本が夜の間に WhatsApp でチャットをしていて、数字で表示される分のメッセージが私にとって未読であると示されているのです。
1971-72年にかけてカリフォルニア州オレンジ郡に留学していた高校生留学生たち(名前は当時のニックネーム;カッコ内は国名)。
アーニー (Guatemala) 、エレイナ (エクアドル)、ジリアン (UK)、ホゼ (Argentina)、ミミ (イラン)、マルコ (Brazil)、ミレン (Spain)、ナジ (レバノン) 、ナジワ (ヨルダン)、スーザン (Australia)、イヴェット (Belgium)、ブリジット (Germany)、チェチェ (Colombia) 、ガビ (Austria)、ジェイ (Thailand)、チョロ (ペルー) 、エズラ (エチオピア)、私(日本)
総勢18名ですが、ペルーのチョロと、エチオピアのエズラは残念ながらすでに他界。
来年みんなで会おうということになり、数か月前に WhatsApp でグループ登録し、みんなでワイワイと(私が寝ている間に)チャットをしているというわけです。
このチャット、彼らの時間帯で夕刻から始まり、夜まで続くのですが、今日は日本時間の朝8時にピタリと終わりました。
アーニーいわく「これからオリンピックの開会式を見る」。
30分後、ブラジルのマルコが次のように WhatsApp 上で発言。
「開会式を見ている君たちには分かってもらえたと思うけど、
ブラジルはたんにカオス(混乱)っていうわけじゃない。
この開会式を見ていて、どうだい君たち、素晴らしいと思わないか?
こうやって世界からいろんな人たちが集まってくれるのを見ていると、AFSに共通したものがある」
AFSは第一次世界大戦中に野戦衛生隊として組織され、2つの大戦中、傷病兵の救済にあたりました。そして大戦後、「世界平和のためには相互理解が重要だ」との信念のもと、高校生の留学プログラムとして活動を行うようになりました。
「ともに歩こう、ともに語ろう (Walk Together, Talk Together)」
をスローガンとしています。
ブラジルのマルコが語ったように、オリンピック開会式ではイラクの選手も北朝鮮の選手もみんなと同様にスタジアム内を行進していました。
相互理解へ向けての第一歩は、やはり
「ともに歩こう、ともに語ろう」
だと思います。
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