1世帯当たりの所得
以前のブログで1人あたりGDPの日米比較について書きました(『こちら』)。
日本:3万6200ドル
米国:5万4600ドル
人々の生活水準を知る上では1世帯当たりの所得の方が適切かもしれません。
それも平均ではなく中央値で。
中央値(median)とは、データを小さい順(もしくは大きい順)に並べたとき中央に位置する値。
たとえば5人の人がいるとき、その5人の年齢の中央値は3番目に年寄りな人の年齢です。
米国のように貧富の差が激しい国では、一部の富裕層が平均年収をつり上げてしまっている為、平均年収は「普通の人」の年収よりも高い値になってしまいます。
例えば、人口100人の集落で、90人が年収200万円だとしても、10人が年収5000万円であれば平均年収は680万円となってしまい、実態とかけ離れてしまいます。
一方中央値は、年収が低い順(高い順)に国民を並べたときに丁度真ん中になる人の年収を表している為、一部の富裕層の年収は中央値に影響せず、中央値は「普通の人」の生活水準により近くなります(上の例では年収200万円が中央値)。
そこで日米の1世帯当たりの所得の中央値を比べると:
日本:427万円(2014年)
米国:583万円(2016年7月)
(なお1ドル=102円で換算)
日本は米国の73%のレベル。
この数字をもっと上げる必要があります。
| 固定リンク
コメント