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2016年9月16日 (金)

1世帯当たりの所得

以前のブログで1人あたりGDPの日米比較について書きました(『こちら』)。

日本:3万6200ドル

米国:5万4600ドル

人々の生活水準を知る上では1世帯当たりの所得の方が適切かもしれません。

それも平均ではなく中央値で。

中央値(median)とは、データを小さい順(もしくは大きい順)に並べたとき中央に位置する値。

たとえば5人の人がいるとき、その5人の年齢の中央値は3番目に年寄りな人の年齢です。

米国のように貧富の差が激しい国では、一部の富裕層が平均年収をつり上げてしまっている為、平均年収は「普通の人」の年収よりも高い値になってしまいます。

例えば、人口100人の集落で、90人が年収200万円だとしても、10人が年収5000万円であれば平均年収は680万円となってしまい、実態とかけ離れてしまいます。

一方中央値は、年収が低い順(高い順)に国民を並べたときに丁度真ん中になる人の年収を表している為、一部の富裕層の年収は中央値に影響せず、中央値は「普通の人」の生活水準により近くなります(上の例では年収200万円が中央値)。

そこで日米の1世帯当たりの所得の中央値を比べると:

日本:427万円(2014年)

米国:583万円(2016年7月)

(なお1ドル=102円で換算)

データの出所は日本が『こちら』、米国が『こちら』です。

日本は米国の73%のレベル。

この数字をもっと上げる必要があります。

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