米国の不動産業界:「相手に自分を信頼させたら勝ち。信頼させられたら負け」
大統領就任式を数日後に控え、日本でも、新聞、雑誌などいろいろなところで、トランプ評を目にします。
その中で一読の価値があるなと思ったのは、昨年12月9日発売の月刊「文藝春秋」に記載されていた神谷秀樹氏の記事。
『トランプの駆け引きに惑わされるな』と題する記事なのですが、前半の3分の1くらいまでは『こちら』で無料でご覧になれます。
残り3分の2については1ヶ月以上前の雑誌ですので、図書館で読むかアマゾン(『こちら』)などで買うしかないのですが。。。
なお前半部分だけでも、
『もしトランプが公約通りに輸入品に対して高い関税を課し、移民受入れを減らし、大幅な減税を行い、その一方で一兆ドルに上るインフラ投資をしながら軍事支出も増やすならば、長期金利は高騰し、債券投資家は空前の大損をするだろう(当選後二週間だけで長期金利が〇・五七%上昇し、債券投資家は一・八兆ドル損をした)』
と、日本ではあまり語られていないコメントが目を引きます。
表題の『相手に自分を信頼させたら勝ち。信頼させられたら負け』とは、神谷さんのこの寄稿文の終わりの方に出てくるのですが、この言葉は米国の不動産業界で語られている格言だとか。
この格言が生きる世界で成功を収めた「元不動産王」とはいったいどんな人物なのか。
ゴールドマンで不動産業界との付き合いが深かった神谷氏。
【注】神谷氏はその昔、ロックフェラーセンターの買収に際して、ゴールドマンサックスにいて三井不動産のアドバイザーだったと言います(『こちら』;このときは結局は三菱地所が高値で買収しましたが)。
そんな神谷氏の見立てだけに一読に値する記事となっています。
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