極度の心配性の人間だけが変化に適応できる
これはインテルのアンディ・グローブの言葉です。
1996年に彼が著した本のタイトル 『Only the Paranoid Survive』 を訳したものなのですが、
日本では『パラノイアだけが生き残れる』との言葉で広まっているかもしれません。
一昨日のテレビ (『こちら』) で、
「企業は高いマーケットシェアと利益率を取っていれば安心なのか」
といった趣旨の質問がありました。
私は「そんなことはない」と答え、それを説明する為に、思わず頭に浮かんだのが、このアンディ・グローブの言葉でした。
パラノイア(偏執病)とも形容しうるような極度の心配性。
これをもってしてインテルの経営にあたっていたグローブのことを思うにつけ、
それとは対照的に、例えば東芝の経営陣は、
何であっさりと安直に米国のCB&Iストーン・アンド・ウェブスター社(S&W)を買収してしまったのか、
不思議でなりません。
アンディ・グローブはスタンフォードのビジネススクールで教鞭をとることもしていました(『こちら』 および 『こちら』)。
彼から直接教えを受けたという日本人も多いと思います。
インテルの執行役員だった板越正彦氏はネット上に 『こんな記事』 を残しています。
早いものでアンディ・グローブが亡くなってからほぼ1年になります。
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