もしドラ
大ヒットした『もしドラ』(もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーの『マネジメント』を読んだら)。
何を今さら、と思われる方も多いかもしれません。
しかし改めて読み返してみると、ヒットするだけのことはあって、いいことがたくさん書いてありました。
(実は7~8年前に買って読んだときには、パラパラと急ぎ読みしただけで、そのまま本棚に置いてしまっていました)。
以下、本書からの引用。
『イノベーションの戦略の一歩は、古いもの、死につつあるもの、陳腐化したものを計画的かつ体系的に捨てることである。
イノベーションを行う組織は、昨日を守るために時間と資源を使わない。
昨日を捨ててこそ、資源、特に人材という貴重な資源を新しいもののために解放できる』(本書144頁)
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『古代の偉大な科学者アルキメデスは、「立つ場所を与えてくれれば世界を持ち上げてみせる」と言った。
アルキメデスの言う「立つ場所」が、集中すべき分野である。
集中することによって、初めて世界を持ち上げることができる。
したがって集中の目標は、基本中の基本というべき重大な意思決定である』(本書184頁)
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『自らの事業は何かを知ることほど、簡単でわかりきったことはないと思われるかもしれない。
鉄鋼会社は鉄をつくり、鉄道会社は貨物と乗客を運び、保険会社は火災の危険を引き受け、銀行は金を貸す。
しかし実際には、「われわれの事業は何か」との問いは、ほとんどの場合、答えることが難しい問題である。
わかりきった答えが正しいことはほとんどない』(本書25頁)
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20世紀最高の知性の一人と言われるドラッカーの著作は含蓄ある言葉が多く、1冊を読むのにとても時間がかかります。
『もしドラ』の引用として上げた上記の文書は、いずれもオリジナルはドラッカーのものですが、どれも重要な意味合いを持つもの。
たとえば「自らの事業は何かを知ること」。
これを東芝や日本郵政の経営陣が突き詰めて考えていたとすれば、現状とはもっと違った状況になっていたのかもしれません。
7~8年前に『もしドラ』を読んだときには、正直とくに大した印象を持たなかったのですが、不思議なことに、本というのは読むタイミングによって、時に全く違ったものを読者に与えてくれます。
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