UDトーク
今週水曜日(21日)の勉啓塾講師は、スマホ(およびiPadなど)で使われる音声入力アプリ「UDトーク」を開発した青木秀仁氏。
1976年生まれの青木秀仁氏は元ミュージシャンでプログラマーという経歴の持ち主。
音声認識技術に精通しシステム開発に関わり、いままで多数のアプリをリリースしてきました。
たとえば「声シャッター」。
音声認識機能を利用したハンズフリー撮影を楽しめるカメラアプリです。
「ハイ、チーズ」など任意のかけ声でシャッターが切れるので、セルフタイマー機能を使わずに集合写真を撮ったり、ペットの名前を呼んで撮影したりすることができます。
さて今回の講演のトピックスとなった「UDトーク」。
これはひとことで言うと、スマホなどで使われる音声入力アプリ。
「iPhoneやグーグルの音声入力アプリとどう違うのか」といった声も聞こえてきそうです。
たしかにたとえばiPhoneにも音声入力機能があり(スマホを買った時から内蔵されている)、私もかつてこのブログで書いたように『最近著』の10~20%くらいは音声入力を使って本にしました(『こちら』を参照)。
しかしこれからは、私は「UDトーク」を使うようにすると思います。
というのも今回講演で青木さんの話を聞き、実際に両方(UDトークとiPhoneの音声入力)使ってみて分かったのですが、「UDトーク」の方が切れ味がいい(認識率が高い)・・。
それに単語登録機能などもついていて、使い勝手が良さそうです。
日本語で話したものをフランス語や中国語などで表示させることも可能です。
以下は日経新聞に掲載された「UDトーク」の紹介記事(『こちら』)の一部。
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『「会議で聴覚障害者と健常者の意思疎通が楽になった」。
TOTO人財部のダイバーシティ推進グループの担当者はスマートフォン(スマホ)を見ながら笑みを浮かべる。
同社は1月、全国約20カ所の事業所や工場で約50人の聴覚障害者を対象にスマホ向け音声認識アプリ「UDトーク」を導入した。
高い認識率で会話を文章に変換できるため、障害者が議論に参加しやすい。
従来は健常者が議論の内容を筆記したり、パソコンで入力したりしていた』
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「UDトーク」については、NHK Eテレの「ろうを生きる難聴を生きる」でも取り上げられています(2015年12月5日;『こちら』)。
以下は上記NHKのウェブサイトからの引用です。
* * *
『企業から国立大学、自治体など、様々な現場が利用し、注目を集めているアプリケーションがある。
人の声を認識し、文字に自動変換する、「音声認識アプリ」だ。
これまで議事録作成などに使われてきた技術を、聴覚障害者とのコミュニケーション支援に応用したもので、2年前に開発された。
アプリが入った、スマートフォンやタブレット端末に向かって話しかけると、その音声がリアルタイムで文字になり、画面に表示される。
認識率が大幅に向上した為、以前のような変換ミスが格段に減り、ストレスなく使える。
さらに、文字となった情報は複数の端末で同時に見られるので、大人数での会話も可能だ。
都内の企業では、聴覚障害のある社員のために、朝礼や会議などで活用。
これまでは同僚の手を借りて、書き起こしてもらっていたものが、瞬時に文字に代わり、かつ、聞こえる人と同じ情報を共有できるため、好評だ。
番組では、音声認識アプリを活用している現場を取材、その可能性を伝える』
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「UDトーク」は法人が利用する際には月額2万4000円がかかりますが、個人は無料。
『こちら』にアプリのインストール方法が記されています。
パソコンやスマホのキーボード操作が面倒くさいという方は「UDトーク」を利用してみては如何でしょう(注:パソコンに入力させるにはスマホやiPadで音声入力したものをメールで送信するなどの方法があります)。
「UDトーク」には通訳・翻訳機能(他言語での表示機能)もついています。
2020年の東京オリンピックに向けて訪日外国人が増えている折、道を聞かれる機会、 レストランなどで隣りあわせる機会も増えています。
そんなとき、このアプリを使って、楽しく、心通う「OMOTENASHI」ができる・・・。
そんな使い方も出来ます。
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