『2025年東京不動産大暴落』を読んで
何年か前のことです。
知人のA さんの依頼を受けて、関東地方(1都6県)に所在するA市を訪れ、地元の商工会議所で簡単な講演をしたことがあります。
東京から行くには、電車を乗り継いで行っても、あるいは、車で高速を行っても渋滞したり高速を降りてからが長かったりで、3時間近くかかってしまいます。
講演が終わったところで、商工会議所のメンバーたちと軽食を取りながら雑談。
するとその一人が、
「この地域で事業をやってくれるような会社はないでしょうか。土地だったらたくさんあるのでタダで差し上げることもできますよ」
と一言。
タダの土地!(・・しかし毎年固定資産税はかかりそう)
本日読んだ『2025年東京不動産大暴落』によれば、タダでももらい手がない不動産が日本にはたくさんあり、日本の面積のうち8割以上を占めるかもしれないと言います(本書97-98頁)。
これは地方の話で、東京近辺なら大丈夫かというと、それがそうでもないらしい・・
以下、本書99-100頁からの抜粋です。
『東京都心へ1時間通勤圏内の千葉県船橋市で、75平米・3LDK のマンションが390万円で購入できるということをご存じだろうか。
うそだと思うなら、ヤフー不動産やスーモなどで探してみてほしい。
そういう物件がいくつか見つかるはずだ。
ただし、だいたいの物件は、駅から遠くて築40年以上である。
エレベーターのない5階だったりする場合も多い。
それでも住めなくはない。
200万円くらいかけてリフォームすれば、それこそ新築マンションと比べても、遜色ない状態になる。
そういったマンションも、いちばん高いときには、2000万円とか3000万円近くで取引されていたこともあった。(中略)
2010年(中略)当時、700万円くらいの予算で中古マンションを購入しようと思えば、船橋ではちょっと無理だった。
千葉市の稲毛区あたりまで行くと、見つけやすかった。
いまはその「暴落ライン」が都心に近づき、「千葉都民」エリアの船橋市あたりまで迫ってきている。
この「暴落ライン」は、毎年着実に都心に向かって進んでいる』
一方で、これは本書に載っている話ではなく、不動産に詳しい人に私が聞いた話なのですが、「パークマンション檜町公園」全46戸のうちの1戸は、販売価格が55億円で、しかもすでに成約済みなのだとか(『こちら』)。
格差と言えば、それまでなのですが・・・
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