藤井聡太四段とモンテッソーリ教育
快進撃を続ける藤井聡太四段。
3歳から通った幼稚園で「モンテッソーリ教育」が実践されていたとのことで、週刊誌が書きたて、テレビが特集番組を組み・・・といった状況。
以下、拙著『文系が20年後も生き残るためにいますべきこと』から。
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『モンテッソーリ教育とは、イタリアのマリア・モンテッソーリによって考案された教育法。
マリア・モンテッソーリは1870年の生まれで、女性としてはじめてイタリアで医学博士号を取得した。
ローマ大学付属病院の精神科で働くうちに、知的障害があるとされる幼児が床に落ちたパンくずで、夢中になって遊んでいる様子に目をとめる。
これを見て、彼女は、「感覚を刺激することによって、知能が向上するに違いない」と確信し、障害児の治療教育に専念するようになる。
その後、彼女はみずから開発した感覚教育法をローマの貧困家庭の子供たちにも試し始める。
そして、とうとうモンテッソーリは医師を辞め、ローマ大学に再入学。
教育者としての道を歩むようになり、のちにモンテッソーリ教育と呼ばれる独自の幼児教育法を確立するようになった。
モンテッソーリ教育の特徴は子どもたちの中の自発性を重んじることであり、一斉教育を行わない。
日本の幼稚園では、みんなと一緒にお絵描きをしたり、歌をうたったりすることが求められるが、これとは真逆の世界である。
今では多くの世界的な著名人が幼少時にモンテッソーリ教育を受けたことで知られている。
(中略)なかでもアンネ・フランクはとくに有名で、オランダ・アムステルダムにある「The 6th Montessori School Anne Frank」は彼女が実際に通った学校で、戦後になって彼女の名前が冠された。
現在でも300人の生徒が通っている。』
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米国の第28代大統領ウッドロウ・ウィルソンの娘さんは、モンテッソーリ教育法の教師としての訓練を受けたことで知られています。
このためでしょうか、ウィルソン大統領在任中はホワイトハウスの地下にモンテッソーリ教育法の教室が設けられていたとか・・(『こちら』)。
クリントン大統領夫妻は、娘のチェルシーにモンテッソーリ教育を受けさせました。またケネディ大統領夫人のジャクリーンもモンテッソーリ教育を受けて育ちました(『こちら』)。
拙著にも書きましたが、このほかにも多くの有名人が幼少期にモンテッソーリ教育を受けたことで知られています。
たとえば:
①ピーター・ドラッカー(経営学者)
②ジョージ・クルーニー(アカデミー賞受賞の男優)
③ラリー・ペイジ(グーグルの共同創業者)
④サーゲイ・ブリン(グーグルの共同創業者)
⑤ジェフ・ベゾス(アマゾンの創業者)
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子どもたちの持っている潜在力・可能性を引き出すのが教育だとすれば、いまも日本の公立教育はどちらかというと画一的で個人個人とじゅうぶん向き合っていないように思います。
幼稚園や小学校では整列を一所懸命やらされる(その結果、海外では日本人の整列の上手さが評価されているのですが・・)。
A君は、親の転勤の関係で米国で小学校1年生までやって、その後、日本に戻ってきました。
国語の時間に算数の教科書を開けているとかで親が学校に呼び出されてしまいます。
日本では『和』を乱す子どもは問題児扱いされてしまうのです。
(その後、成人したA君は米国で働いています)。
私自身、早稲田の付属の高等学院に学び、ここは大学受験もなく自由な校風で知られていたのですが、それでもAFS留学を終え、米国の高校から戻った後は窮屈に感じました。
角砂糖を買うと箱の中に綺麗に並べられて入っています。
全てが白くて、きちんと立方体になっていなくてはならず、角が取れて丸くなっているものは駄目。
そんな角砂糖を大量生産してきたのが日本の教育。
一方でモンテッソーリ教育の特徴は子どもたちの中の自発性を重んじること。
幼稚園では、みんなと一緒にお絵描きをしたり、歌をうたったりという『一斉教育』を行なわないそうです。
もちろん『生徒一人ひとりの個性を大切にする』というのは日本の教育の現場でも重要視されているのでしょうが、それでも全員がきちんと整列して毎週(もしくは毎学期)校長先生の話を揃って聞き、運動会の練習もする・・・。
多くの大人たちはこれを当たり前のこととして理解していますが、いちど頭を真っ白にして、そういった常識のところから疑ってみることも必要ではないでしょうか。
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