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2017年11月28日 (火)

ソニー、任天堂、ソフトバンク

昨晩は日経CNBCテレビの『日経ヴェリタストーク』に出演しました。

米国の株式市場を牽引してきたFANG。

これはFacebook、Amazon、Netflix、Googleを指す言葉です。

日本のソニー、任天堂、ソフトバンクはそういった存在になり得るのでしょうか。

Img_0136_2

番組ではその辺について議論しました。

『こちら』でご覧になることが出来ます。13分間の動画です。

上記3社にご関心のある方は是非。

 

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2017年11月27日 (月)

ソフトバンク・ビジョン・ファンド

2016年の世界中のベンチャーキャピタル(VC)の投資総額は1077億ドル(『こちら』)。

ソフトバンクが今年5月に立ち上げたビジョン・ファンドの規模はこれにほぼ等しいものです。

つまりベンチャー投資の世界ではビジョン・ファンドのサイズは超巨大、まさに異次元のサイズです。

よって(これだけ大きいがゆえに)ビジョン・ファンドの投資対象はベンチャーだけに限ることは出来ません。

必然的に上場会社なども含むものにならざるをえなくなります。

ビジョンファンドへの出資者と出資額を見てみましょう。

ソフトバンクグループ 280億ドル

サウジ政府系ファンド 450億ドル

アブダビ政府系ファンド 150億ドル

アップル・クアルコム・ホンハイ・シャープ 50億ドル

以上で合計930億ドル(『こちら』及び週刊ダイヤモンド9月30日号)。

ファンドは会計上ソフトバンクグループの連結対象になります(実質支配基準;『こちら』及び週刊ダイヤモンド9月30日号)。

さて、11月6日の上半期決算発表でソフトバンクグループは営業利益8,748億円を今上半期に計上しました。

そして、このうち1,862億円をビジョン・ファンドの評価益としました(下図)。

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5月に立ち上げて9月末まで、実質4ヶ月間強でこれだけの評価益を上げるとは驚異的ですが、主因はNVIDIA株への投資。

ファンド設立前にソフトバンクはNVIDIAに投資していて、これを5月の時点でビジョン・ファンドに移管。

投資額はNVIDIAの発行済み株数の4.9%(推定)に当たり、当時の時価で40億ドルと推測されました(『こちら』)。

その後NVIDIAの株価は、9月末までの間に29%上昇(5月24日 138.35ドル→ 9月29日178.65ドル)。

このNVIDIA株価の上昇がビジョン・ファンドに約1,300億円の評価益をもたらしたものと推定されます。

つまり1,862億円のビジョン・ファンド評価益のうち約1,300億円がNVIDIA関連というわけです。

それだけではありません。

NVIDIAは9月末以降も株価を上げ続け、先週末現在216.96ドル。

現時点でビジョン・ファンドの評価益はNVIDIAだけで約2,500億円に膨らんでいるものと推測されます。

孫さんの嗅覚には相変わらず恐るべきものがありますが、これから先、ラジーブ・ミスラ(SBインベストメント・アドバイザーズCEO)たちが同じように嗅覚を発揮できるかどうかがファンドの成否を左右させます。

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2017年11月26日 (日)

ドルベース日経平均の現状と今後の米国株について

順調に上げてきた日経平均ですが、

11月7日に22,937円(終値ベース)を記録して以来、ここ2~3週間は停滞気味に推移しています(先週金曜日終値22,550円)。

Nikkei225_2

しかしドルベースで見ると異なる景色が見えてきます。

Nikkei_225

  (出所:日経ヴェリタス11月26日~12月2日号、33頁)

上図のようにドルベースで見れば先週金曜日が最高値(22,550円÷TTM 111.47円=202.3ドル)。

なおここにきて日経平均の売買主体の動向も変わってきています。

下図のように10月は海外投資家が買いを入れてきていましたが、11月17日の週は一転して海外投資家が売り越しに・・(逆に、これまで売り越してきていた個人が買いに転じました)。

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 (出所:上記日経ヴェリタス、32頁;なお ▲は売り越し 

10月の日本株相場。

これを牽引したのは海外投資家による力強い買いでした。

10月の1か月間で海外投資家は2兆2000億円を買い越したのです。

なぜでしょうか。

「日本株は米国株に比べれば割安だ」

多くの海外投資家はそうコメントしました。

これは、相当程度に膨れ上がった米国株のPERに比し、日本株のPERにはさほどの過熱感がなかったからに他なりません。

今でもこの傾向は続いており、

ダウ平均PER 19.35 vs 日経平均PER 14.79

といった関係にあります(ダウ平均PER→『こちら』、日経平均PER→『こちら』)。

こうした現状はいったい何を示唆するのでしょうか。

【1】外国人にとってみれば、日本株は(米国株との比で)まだまだ割安なので、今後も買いに入るのか

【2】あるいは、ここまでドルベース日経平均が高くなったのであれば、取り敢えずは日本株を売って、利益を確定させるのか

【3】そもそも相当程度に膨れ上がった米国株のPER自体に修正が加わっていくのか(米国株高の終焉)

この【1】~【3】のどの立場を取るかによって、今後の相場の見方も変わってきます。

つまり外国人投資家が11月17日の週に売りに転じたのを一過性と見るか(であれば、今後の日本株は引き続き底堅い)、あるいは外国人の売りは当面続くと見るのか(であれば、従来のような相場の推進力は感じられなくなる)。

そしてこうした外国人投資家の動向以上に重要なのは、この問題の本質、すなわち上記【3】の、世界の株高を演出してきた米国株の株高がはたして今後どうなっていくのかという点にあります。

ダウ平均PERは長い歴史の中で14~15の水準を平均としてきました。

したがって 19.35というのはかなり高い水準。

この背景には米国の市場が法人税減税を中核とするトランプ政権の政策を好感してきたといった事情があります。

トランプ大統領がツイートするのを見れば分かるように、これほどまでに株価を気にする大統領はこれまでにいなかったように思います。

だとすれば、今後も株価を意識した政治運営を行うのではないか、米国市場はそうした思惑もあってこれまで上げてきましたが、再三の繰り返しになりますが、PER19.35というのは、かなりのレベルにまで来ていることも確か。

米国の株価の更なる上昇には、減税など今後の環境変化を先取りするセンチメント(市場心理)だけではなくて、予想企業収益の更なる拡大が必要になってくるように思います。

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2017年11月23日 (木)

感謝祭

今日23日は日本では勤労感謝の日。

たまたま第4木曜日でしたので、米国の感謝祭と重なりました。

最近の円高について、米感謝祭が近付く中でポジション調整が本格化した(とりあえずリスクオフにしておく)ことの結果ではないかと一部で囁かれています(『こちら』)。

しかしではなぜ米株高が続いたのか。

先週末から今週に入ってからの米株高、円高を感謝祭で説明するにはちょっと無理があるような気もします。

* * *

『これから先5年も10年もの感謝祭を息子が家にやって来ることなく過ごすことになっても、あなたは平気かもしれない。しかし息子が中国に収監されていたままでは、息子さんはプロ契約も出来ず、あなたを養うこともできないんですよ』

感謝祭を前にこうツイートしたのはトランプ大統領(『こちら』)。

ことの発端は今月7日。

中国・浙江省を訪れていたUCLA=カリフォルニア大学ロサンゼルス校のバスケットボール選手3人が、万引きの疑いで中国当局に逮捕されました。

トランプ大統領は習近平国家主席と面談した際に早期解決を直接要請。

3選手は無事に帰国し、帰国後の記者会見で大統領に感謝の言葉を述べました。

にもかかわらずこのうちの1人の選手の父親が大統領がどれだけ尽力したのか疑問を呈し、大統領専用機で連れて帰ってくれていたのであれば感謝してもいいなどと発言したことから、大統領は不満を露わにして、上記をツイート。

万引きは中国では5~10年の禁固刑だともツイートしています(『こちら』)。

1分49秒のNBCの動画で詳しく報じられています(『こちら』)。

* * *

話は変わりますが、一昨日、Open Innovation Way 2035 というセミナーに参加しました。

私を含む3人の講師がまずプレゼンをし、次に講師3人の間でパネルディスカッション、さらには受講生(20~30名;企業派遣、30代~40代前半)を交えてのワークショップと、総計約3時間のセミナー。

2035年を見据えて、如何にして企業内でイノベーションを起こすべきかというテーマだったものですから、私はプレゼンで以下のように説明。

  • 米国の主な企業は企業内でイノベーティブ(革新的)なアイデアが出現するよういろいろと工夫している。
  • 本社ビルの敷地に巨大な温室をつくろうとしているアマゾンのような会社もある(『こちら』)。
  • 革新的なアイデアとはこれまでとは違うアイデア。他と違うアイデア。これは均一性の中からは生まれにくく、多様性の中から生まれやすい。
  • 我々が如何に均一的に育てられてきたか、実は簡単には気がつかない。小学校や中学校で行われている運動会は富国教育が叫ばれていた明治時代に始められたもの。米国では(例外はあるかもしれないが)私が知る限り日本のような運動会はない。
  • 新卒一括採用も戦時中の法律(1941年の労務調整令)によるもので、それが75年以上もだらだらと続いている。
  • ラリー・ペイジ、サーゲイ・ブリン、ジェフ・ベゾス、マーク・ザッカーバーグ、ビル・ゲイツのいずれもが幼少期にモンテッソーリ教育(自主性を重んじ、みんなと一緒にお絵描きしたり、一緒に歌を歌ったりしない)を受けている。

世界の企業を時価総額順に並べると下図のようで、イノベーションを起こしたところが世界経済を牽引している状況が読み取れると思います。

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これに対して、私の次に登壇した講師のAさん(社会起業家、企業経営者)。

  • 我が社では全社員が参加する朝礼を毎朝必ず実施する。
  • 社是(経営理念、行動指針)は「敬天愛人」-社会倫理に照らし、人として正しいと思うことを実践する。関わるすべての人々が利益を分かち合う、四方良しの精神を実践する。 ~これらは毎日全員で復唱し、身体で覚えてもらう。
  • 四方良しの精神とは、近江商人の三方よし(売り手よし、買い手よし、世間よし)に作り手よしを加えたもの。
  • 社歴が100年を超える企業の数は日本がいちばん多い。2位がドイツ。アメリカは1位、2位には入ってこない。
  • 儲け過ぎは良くない。独占なんてとんでもない。グーグルやアマゾンは独占であり世の中に良いことをもたらさない。

ということで、講師の主張の違いが際立ったセミナーでした。

主催者としては講師のセレクションにも多様性を発揮させ、革新性を持たせたのかもしれません。

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2017年11月20日 (月)

定年バカ

定年本ブームだそうです。

「定年」という言葉がタイトルにつくだけで、本が売れるのだとか。

22万部を超えるヒットとなった『定年後』(楠木新著)。

どうやらこの本がブームの着火点となったようなのですが・・。

お蔭で私が6年前に書いた『本』にも何度か増刷がかかり累計3万部超えに。

こういうのを「おこぼれ頂戴」とでも言うでしょうか。

更に、別の出版社からは「定年後のお金」について何か書いてほしいといった誘いも頂戴するに至りました(とくに新しく書くこともなかったので、お断りしましたが)。

      Photo_2

そんな中、本日ある版元から送られてきた本が『定年バカ』という本。

またかーと思って頁をめくってみたのですが・・。

いやー、この本は面白い!

ついつい夢中になって(実は明日講演があって結構忙しかったのですが)、あっという間に最後まで読んでしまいました。

なんと言ったって、この本、数多くある定年本をバッサ、バッサと痛快に切りまくっています。

タイトルだけ並べてみても想像つくと思います(タイトルの横の括弧内は著者の言っていることを一言でまとめてみたもの)。

  • 定年バカに惑わされるな
  • 定年からがおもしろいという輩 (「定年からがおもしろい」なんて、んな訳ないだろう)
  • 市民講座などにつられない (30歳の大学の先生の「定年」に関する講義を聞いてどうする)
  • 「ライフシフト」なんかどうでもいい (「100年ライフになるから長寿化の恩恵を手にする」って、現在の人生80年でも困難続出なんだが)
  • 退職金や年金の平均額を知っても無意味
  • 「生き生き」定年バカ
  • 社交バカ
  • 「ひとり」がそんなに寂しいか (「昔の友人を探して」というが、なぜいまさら音信不通だった人をわざわざ探すのか)
  • 社会と「つながり」たがるバカ
  • 定年不安バカ
  • 定年の準備などできるわけがない
そして極めつきが、
  • 「地域デビュー」なんかしない方が互いの幸せ

「それまでは挨拶程度だったのに、定年になったからといって、いきなり賑やかな顔と声に変えるのかね。・・・相手がいることだしね。それになんだか功利的な気分もして、気持ちもよくない」

いやー、実に爽快でした。

世に出回る定年本を、バッサ、バッサと、ほぼ全否定。

定年関係の本を何冊か読んで、なんとなくムラムラ感が溜まってしまった・・。そんな人にお勧めの1冊に見事に仕上がりました。

こういった本が出るということは、書籍の分野での定年ブームもそろそろ終わりなのでは・・(たぶんこの本がトドメを刺す?)。

個人的には出版社の誘い(ありがたいことですが)にのらずに「良かった」と思っています。

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2017年11月12日 (日)

世界のミシュラン三ツ星レストランをほぼほぼ食べ尽くした男の過剰なグルメ紀行

『世界のミシュラン三ツ星レストランをほぼほぼ食べ尽くした男の過剰なグルメ紀行』

長いタイトルの本を、製作にかかわった海風社西森純三さんに献本して頂きました。

ちなみに西森さんの名は本書のあとがきにも出てきます。

版元はKKベストセラーズ。

     Photo_2

本の帯には、

『ボクはフツーのサラリーマン。でも、胃袋に落とし込んだ総額6000万円!』

とありますが、どうしてどうして。

とてもフツーのサラリーマンには思えません。

いちおう前書きには満員電車に乗って通勤しているサラリーマンと書いてはありますが。

なにせ著者が幼少の時に毎週日曜日に朝食を食べに行ったというおじいちゃんの家。

この家がタダモノではなくて、住所が白金今里町14番地。

そう、現在のシェラトン都ホテル東京がある場所で、ホテルの敷地全部がおじいちゃんの家でした。

しかもその家を設計したというのが、関西建築家の父と呼ばれる京都帝大教授武田五一とその教え子で国会議事堂の設計に関与した吉武東里の両氏。

邸内にあった茶室はその後、大田区に寄贈され、区内の池上梅園に移築され、聴雨庵になったのだとか・・。

まぁ、そういった家にでも生まれなければ、28年間もかけて世界中にあるミシュラン三ツ星レストランをほぼ制覇するなんてことに至らないのでは。

しかも著者の人がらなんでしょうね、本書を読むと、とくに肩ヒジ張ることもなく、すんなりと素直に著者がその世界に入っていったことが窺えます。

また、この本は単なるグルメ紹介本、食べ歩きの本ではなく、いろんな面白い話が散りばめられていて一気に読み進ませてくれます。

その昔、人気のグループサウンズ、タイガース(沢田研二がボーカル)のドラマー「瞳みのる」が、その後、アイドルをやめて高校の(なんと!)中国語の教師となり、当時高校生だった著者と交流を深めた話とか、ちょっといい話、読んで少しためになる話が随所に散見されます。

そんな著者だけが語れる『日本のミシュランは世界に比べるとおかしいぞ』という話。

本書の最後の方、218~232頁にかけて書かれているのですが、これは一読の価値があります。

いわく

『日本の三ツ星選びに、ミシュランの「哲学」が感じられない!』

『東京版をはじめとした、日本各地の「都市版」の三ツ星の基準は、世界基準ではない』

『日本の三ツ星の基準は、フランス本社の歴史あるミシュランと比較して、基準があまりにも甘く、なおかつ不明瞭』

『軽いと言ってもいい。文化も哲学もあまり感じられない』

詳しくは本書に書かれているので、ここではこれ以上は書きません。

それに文化とか哲学といっても分かりにくいかもしれません。

しかし世界のミシュラン三ツ星レストラン119軒のうち114軒までを制覇した著者のこの本のなかにこそ文化や料理哲学が感じられて、とても楽しい本でした。

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2017年11月11日 (土)

iPhone X

iPhone X が発売になるのを待ちきれずに先月8 Plus を買ってしまいました(『こちら』)。

今となっては実はこれをかなり後悔しています。

というのも、先週発売になったiPhone X を実際に店頭で触ってみると・・・。

やはりこっちの方が断然いい!

まず横幅が8 Plusよりもずっと狭く、従来のiPhone とほぼ同じなので持ちやすい。

そしてなによりもホームボタンが無いことが心地よい(これは想定外でした)。

あの便利なホームボタンが無くなってしまうなんて、使い勝手が悪くなってしまうのではないか、そう思っていたのですが、全くの杞憂に過ぎませんでした。

下から上にスワイプさせてホーム画面に戻す操作は簡単かつスピーディで実に心地よい。

まるでポケモンGOでポケモンを捕まえるような感覚で、気持ちよく画面がホーム画面に変わります。

有機ELも見やすいし、本体が小さいにもかかわらず画面は8 Plusのように大きい。

ということで、焦って8 Plus を買ってしまって、今となっては後悔している次第です。

それはそうとして、「いったい何でスマホ如きに騒ぐのか」と顔をしかめている方もいるかもしれません。

ただ現在の生活でスマホがあらゆる場面に進出してきているという現実があります。

最近はタクシーに乗っても、お店で買い物してもスマホ(もしくはこれに連動したアップルウォッチ)で支払うことが俄然多くなりました(おかげで現金を使うことが少なくなりました)。

わたしはまだ使っていませんが、都心で自転車を借りるときもスマホ。

会社に来るメールも、自宅宛てのメールも、スマホのGメールに転送されてくるので、これをまず読んで対応を考える・・・。

今日の天気はどんな具合かをSiri で聞き、突然のゲリラ豪雨が来るかもしれないときにはスマホがプッシュ型通知で教えてくれる。

言ってみればスマホがますます便利になり、仕事・生活のあらゆる場面に浸透してきて、まさに自分の秘書のようになってきている。

だからこそ自分にとって重要に思えてしまうのだと思います。

まぁ、そう言っても、買ってしまった8 Plus を今さら買い替える訳にもいかず、しばらくは X を持っている友人たちを羨ましそうに見る日が続きそうです。

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2017年11月 7日 (火)

創造性、革新性を引き出す

『Conservatory、つまり温室のようなところに入ると、不思議とアイデアが浮かぶんだ。

だから新しい本社ビルにはConservatoryを作りたい。会社のみんなの創造性、革新性を思いっきり引き出したいんだ』

こう語ったのはアマゾンのジェフ・ベゾス。

本社ビルをデザイン・設計することになったNBBJ社とのミーティングでの一コマでした。

ベゾスの意向を受け、NBBJがデザイン・設計したのが、巨大な球体のConservatoryを敷地内に有する本社ビル

(下記写真は元々はNBBJ社のもので、私は17年5月6日付WIREDの記事(『こちら』)から拝借しました)。

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以上の話は、本日の講演会で来日中のスティーブ・マッコーネル氏(NBBJ社マネージング・パートナー)が語っていたもの。

NBBJ社は、アマゾンだけでなく、中国テンセント、韓国サムスン(北米本社)などのオフィスのデザイン・設計を手掛けているとのことですが、

共通するのは、従業員の創造性・革新性を如何に引き出すか、そして、それを実現するためにオフィスビルのデザイン・設計はどうあるべきかの視点だとのこと。

ちなみに脳科学の研究者によると、身をもってリスクを体感すると脳が活性化して、新しいアイデアが浮かぶとのことで、

アマゾンの球体Conservatoryの中では、歩くと足元が揺れて高所から落ちそうになるようなところも敢えて設けられているのだとか・・。

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