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2018年1月31日 (水)

『就活で30社以上受けたが全て落ちた。24人中23人がKFC(ケンタッキーFC)に受かったとき、私1人が落とされた。6人中5人が警察に受かったとき、1人だけ落とされたのは、私だった』

アリババのマー会長のダボス会議でのスピーチ。

『こちら』で日本語の要約を読めます。

全体はもっと長くて58分。

『こちら』でその58分の動画を見ることができます。

長いですが、時間をかけて聞いてみる価値はあります。

私が『さすがに面白いことを言っているな』と思ったのは(日本語訳には出てきませんが)、始まって19分くらいのところ。

『1億円や2億円のお金を持っているのなら、それは自分のお金だ(自由に使える)。

20億円だと問題の方が多くなる。どうやって運用するかとか余分なことを考えないといけなくなる。

1000億円や2000億円になると、これは『責任』だ。これはもう自分のお金じゃない。社会はこのお金を持つ人のことを信頼する。上手くこのお金を使ってくれるに違いないとの信頼だ。

仮にもしこれが自分のお金だと思うのなら、トラブルに陥る。

これだけのお金を持つようになるというのは、人々が持っている人に Trust と Credit を寄せてくれるからだ。したがってこのお金を政府よりも賢く使うべきだ。正しいところに使うべきなのだ』

他にも興味ある発言が満載の58分。

お勧めです。

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2018年1月30日 (火)

日経ヴェリタストーク

昨晩出演した日経CNBCテレビの『日経ヴェリタストーク』。

『こちら』でご覧になれます。

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2018年1月29日 (月)

2人のマー

世界の企業を時価総額の大きい順に並べてみると(先週末の株価;単位は10億ドル):

1) アップル  872

2) グーグル 818

3) マイクロソフト  725

4) アマゾン  675

5) テンセント 570

Facebook(552)を抜いて5位に浮上したのは中国のテンセント。

アクティブ・ユーザー数10億人と言われるメッセージアプリのウィーチャットを展開。

モバイル決済の分野でもアリババと並んで中国の双璧。

日本ではソフトバンクの関連でアリババの方が有名ですが、時価総額は

テンセント 570 に対して、アリババは 526。

つまり、テンセントの方が少し上。

面白いのはどちらもマーさんによって始められた会社であるということ。

テンセント ポニー・マー(马化腾)46歳

アリババ  ジャック・マー(马云)53歳

先週、テンセントはスカイダンスの株式5~10%を購入した旨を発表。

映画好きの方ならミッション・インポッシブルやターミネーターの映画が始まるときに製作会社スカイダンスの映像を10秒程度見ているのを思い出すかもしれません。

Sk1

Sk_3

一昨年、ソフトバンクからゲーム会社スーパーセルを7700億円で買ったのもテンセントでした。

テンセントの創業は1998年。ちょうど20年前です。

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2018年1月28日 (日)

消費者を習慣化させる

『アメリカの小売は厳しい競争にさらされている。

消費者を習慣化させないと勝てない』

昔そう語っていたのはシアーズのAT(Assistant Treasurer)。

20世紀初頭、シアーズはカタログ販売で多くの消費者の行動パターンを習慣化させ、さらに1970年代以降はアジアで生産したものをPB(Private Brand)にして売るといった垂直統合にも乗り出します。

カードビジネスを発展させ、金融業にも進出。

また民間企業として世界で初めて円建て外債(サムライ債)を発行(79年3月)するなど、一時は飛ぶ鳥を落とす勢いでした。

しかし米国ではその後、ウォルマートが急成長するなどして、小売業界の覇者が入れ替わっていきました。

そしてネット時代の今。

アマゾンが業界の覇者に躍り出ています。

多くの消費者がアマゾンでクリックして買い物をすることを習慣化させてきています。

さらにこの会社の凄いところは、主業のオンラインショップでは研究開発や投資を積極的に行い、それがゆえにこの部門はいまだに赤字(最近時(2017年1~9月)の決算)。

会社全体としては、AWSというクラウド事業(『こちら』を参照)で収益をあげて黒字にしていますが・・。

これから先、研究開発や投資が実を結び、主業で収益を上げるようになると、いったいこの会社の全体収益はどういうことなるのでしょうか。

たとえばレジがない「アマゾンGO」のシステムを、昨年買収したホールフーズ・マーケットの473店舗に導入したらいったいどういうことになるのでしょうか・・。

といった具合に、次から次へと想像力をかきたてられます。

2月1日の決算発表を前にアナリストたちがアマゾンの目標株価を上方修正するようになってきました。

1月10日、Piper Jaffray の Mike Olson が1400ドルに改定

1月12日、SunTrust Robinson Humphrey の Youssef Squali が1400ドルに改定

1月25日、D.A. Davidson の Tom Forte が1800ドルに改定

こうした修正を受けて一昨日の株価は1年前に比して68%高の1406ドルになりました(after hour trade)。

 

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2018年1月24日 (水)

$100 Billion クラブの仲間入り

Netflix の決算が好調で株価が1日で10%上昇。

とうとう時価総額が$100 Billion (11兆円)を超え、「 $100 Billion クラブ」の仲間入りを果たしました。

これまでFANGの一角を占めるにもかかわらず、残りの他社(Facebook、Amazon、Google)に比べて時価総額が1ケタ小さいことから、FANG の N はNetflix ではなく NVIDIA じゃないかと揶揄されることも・・。

こうしてやっとのことで $100 Billion (11兆円)を超え、関係者の喜びもひとしおでしょう。

もっともこれから先、Amazon、ディズニーなどとの競争がますます激化する見通し。

今後が注目されます。

ちなみに日本の民放各社と時価総額を比較してみると(単位:兆円)、

《証券コード、社名(略)、時価総額の順》

NFLX  Netflix        11.9

9404   日テレ        0.5

9401   TBS            0.5

4676   フジ・メディア    0.4

9409   テレ朝    0.2

9413  テレ東      0.1

日本の5社を全部足してもNetflixの7分の1にしかなりません。

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2018年1月23日 (火)

マカナちゃん

AIがどんどんと身近になっていきます。

たとえばJALの『マカナちゃん』

Photo

会話の相手はIBMのワトソン。

チャット形式の自然な対話で、ハワイの現地情報やおすすめスポットを回答してくれます(詳しくは『こちら』のプレスリリースをどうぞ)。

従来人間がやっていたことをAIがやるようになると、いったいどうなるのでしょう。

こういったことを論じたPHP社「月刊誌The 21」(18年1月号)のインタビュー記事。

昨日ご紹介したのはウェブ版の『前編』でしたが、本日『後編』がアップされました。

『こちら』でご覧になれます。

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2018年1月22日 (月)

産業の新陳代謝

あらためて、こうして見ると、日本のトップ10は10年前とあまり変わっていない。

Jp_mkt_cap

              *

一方、アメリカ(というか世界)はずいぶんと変わる・・・。

              *

Wd_mkt_cap_3

 (Source: Business Insider and Visual Capitalist; see here


先日ご紹介したPHP社「月刊誌The 21」(18年1月号)のインタビュー記事がウェブでも(無料で)見れるようになりました。

『こちら』です。

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2018年1月21日 (日)

テスラの革新性

街でテスラを見かけると「格好いい」と思ったものです。

電気自動車なので、排気ガス放出に必要なexhaust pipes(排気管)やマフラーがなく、すっきりとした後姿が印象的。

そのテスラが「35,000ドル(約4百万円)で買える!」と発表されたのが、約2年前。

2016年3月のことです。

「モデル3」という名の車種なのですが、1,000万円前後の「モデルS」などと違って入手しやすく、一気に人気を呼びました。

私の知人のなかにも、1,000ドルのデポジット(預託金)を払って予約した人がいました(『こちら』)。

当時から発売開始は2017年末以降とされていたのですが、どうやら日本での納車は今年中には無理(右ハンドル車の場合)で、2019年以降になるとのこと(『こちら』)。

問題は、その間に世界がどんどんと進んでいってしまっているということです。

テスラの革新性は(1)電気自動車と(2)自動運転に近い機能の2つが合わさっていることにあったのだと思うのですが、日、米、欧、そして中国のメーカーが相次いで電気自動車を発表、ないしは発売開始。

自動運転に近い機能についてもすでに新しいアウディのA8はレベル3の機能を持っています。

さらにGMが来年発売する小型電気自動車は車内にハンドルやペダルがないタイプ。

Gm_4

     (写真はGMのサイト(『こちら』)から拝借しました)

革新性の点で、GMがテスラを抜くのは時間の問題・・・こう考えるのは私だけでしょうか。

Navigant Researchによる最新のAutonomous Driving Leaderboardによると、自動運転におけるリーダーシップの観点で、すでにGMがトップに立っているとのこと(『こちら』)。

GM 恐るべし!

現在テスラの時価総額は588億ドル。

GM(613億ドル)の96%のレベルにあるのですが・・・。

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2018年1月14日 (日)

AWS

企業が新しいことを始めようとするとき、貴重な資源をそこに割いていいのだろうかという疑問が生じます。

「オンラインショッピングの海外展開を加速しなければならないのにエンジニアの採用が滞っているいま、なぜ、この事業を始めなければならないのか」

AWS(アマゾン・ウェブ・サービス)の構想がアマゾン取締役会に提出されたとき、取締役のジョン・ドーアはこう質問しました。

「この事業も必要だからだ」

というのがこのときのジェフ・ベゾスの答え(以上『ジェフ・ベゾス 果てしなき野望』103-104頁)。

このようにして始められたAWSですが、その後、爆発的な勢いで発展していきます。

AWSの対前年度で見た売り上げの伸び率は

2014年 49%

2015年 70%

2016年 55%

アマゾン全体の利益に対するAWSの利益の割合は

2014年 3.7倍(AWS以外の他部門合計は赤字だった)

2015年 83%

2016年 74%

ちなみに2017年の1~9月の9ヶ月で見ると、

2017年3/4  2.5倍(AWS以外の他部門合計は赤字だった)

この間のAWSの実績をグラフにしてみると:

Aws_2

                 (単位は百万ドル)

クラウド事業がここまで爆発的に成長し、アマゾンの収益の巨大な柱になるとは、これを始めた2006年には到底予想できなかったと思われます。

日本でも急速に発展していて、2013年に約2万社だった国内のAWS利用企業は現在十数万社。4年で5倍以上になったとのことです(『こちら』)。

これだけの勢いで急拡大するのはなぜか。

利用者サイドの視点で語ったものとして、みずほ銀行のシニアデジタルストラテジストの話が参考になります(『こちら』)。

それにしてもAWSの2016年のOperating Income 3,108百万ドルという数字。

IBM全体の2016年のIncome from continuing operations before income taxesが12,330百万ドルということを考えても、AWSがいかに大きくなっているかが分かるというもの。

2017年のAWSは9ヶ月で2,977百万ドルのOperating Income 。

仮にこのままの勢いで12か月が終わっているとすると、(2,977÷9)×12=3,969百万ドル。

あと3週間ほどで2017年の年度決算が発表されます。

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2018年1月 7日 (日)

BBCが報じたソリを楽しむ犬

なんかとっても楽しそうです。

38秒の動画です。

『こちら』(←)をクリックしてみてください。

動画が始まります。

Bbc

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考えて行動する力

お正月には山のようにドサッと新聞が届けられました。

けれどもいちばん読みがいがあったのは、6日(土)の朝日新聞。

「僕は意味がないと思うインタビューは受けませんが、このインタビューに答えることは、色々な人にとって意味を持ってくれるのではないか。自分の価値観で、すごくそう感じたので、受けました」

と語るダルビッシュ投手のインタビュー記事。

『こちら』でさわりのところだけ読むことができます(以下ネットで無料で読める部分を再掲します)。

* * *

母校の東北高では、いわゆる強豪校の練習をみんながしていたけど、僕はしなかった。

納得がいかない練習は絶対にしたくないと強く思っていたので、ウサギ跳びとかそういう類いの練習は一切しなかった。

主将になるまで、ほぼ全体練習にも参加しませんでした。  

小さい頃から日本人じゃないような考え方を持っていて、そういうのが当たり前というみんなの常識が、僕の中では常識ではなかった。

日本ハム入団1年目のキャンプで、2軍監督と面談した時も、「君は何が一番大事なんだ」と聞かれ、「納得がいかない練習だけはしたくない」と答えたくらいです。

* * *

朝日新聞もこういう優れたインタビュー記事については『以下、有料会員限定記事です』などと言わないで欲しい。

購読者じゃなくても全文がネットで読めるような太っ腹なところを見せて欲しいのですが・・・

(ちなみにニューヨークタイムスは購読者じゃなくても、多くの記事の全文が読めます)

* * *

ダルビッシュは、監督が右と言えば、右、そういうことが当たり前の環境にあっても、はたしてそうだろうかと常に自分の頭で考えて行動するようにしていた、と言います。

近くの図書館に行けば新聞はあると思いますので、ご覧になってみることをお勧めします。

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2018年1月 2日 (火)

世界平和の日

1月1日は、ローマ・カトリック教会が「世界平和の日」と定める日。

この日にちなんで、ローマ・カトリック教会のフランシスコ法王は、原爆が投下された直後の長崎で撮影された少年の写真とともに「これが戦争の結末だ」というメッセージを添えたカードを配布するよう指示しました。

NHKニュースが伝えています。

『こちら』をクリックしたときに現れる写真の右下の再生マークを押して、1分11秒のNHKニュースを是非ご覧になってみてください。

1枚の写真は百の言葉よりも多くを人々の胸に刻み込みます。

Nagasaki_2

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2018年1月 1日 (月)

明けましておめでとうございます

今年もよろしくお願いいたします。

Dog_2

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