変化のスピード
NHKEテレの『人間ってナンだ?~超AI入門』。
昨年3月から12月まで特番も含め、14回にわたって放送されました。
番組で解説を務めた松尾豊先生が、ニュースウィッチ(日刊工業新聞)の取材に応じ、
『情報技術者のピーク年齢は20代。30代で円熟し、40代はマネジメントにまわる』
にもかかわらず、その20代を大切にせず
『日本企業では20代につまらない作業をさせている』
とコメント(『こちら』)。
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変化のスピードはどんどん速くなっていて、モタモタしていると中高年だけでなく、30代、40代の人も、そして企業も、時代に置いていかれてしまいます。
先日雑誌社の記者の人がやってきました。
『30代、40代も危機感を持っています』
現在65歳の人が42歳の時に Windows 95 が世の中に出ました。
このときパソコンなんか関係ないと思っていた人は、その後の変化についていくのにたいへんな思いをしました。
いまもしそれと同じことが起こっているのだとしたら―こう思うと30代、40代の方が危機感を持つのも当然と言えば当然。
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冬の初めにコートを買ったのですが、
『お客様カードを書いてください』
と依頼されました。
最近ではこの種のカードでは必ずといっていいほど、メールアドレスの記入も要求されます。
しかし変化のスピードは速く、仕事のやりとりはメールからメッセンジャー、LINEなどへと移ってきています。
つまりメールの方はだんだんと見なくなっている(少なくとも時間をかけては見ない)のです。
私の場合、30代のベンチャー企業社長とのやり取りはもっぱらメッセンジャー。
60代のオーナー企業社長とのやり取りはLINE(この社長は娘とLINEで連絡し合っているうちにこっちの方が便利になったと言っていました)。
もちろんメールにも引き続き重要な連絡が来ることも多いのですが、メールの問題点は先ほどのお客様カードの例でも明らかなように、どんどんとプロモーション・メールが増えてきてしまっている点。
人によって違うのでしょうが、入ってくるメールの95%以上は、プロモーションなどの「あまり見たくないメール」。
そこで会社や自宅に来るメールは、Gメールにも転送させてGメールでまず見る(プロモーション・メールはフィルターでソートアウトしてくれるし、グーグルが重要と判断したメールは記号で教えてくれる)、こうしたことを習慣にしているのですが・・・。
カーナビも(以前にこのブログで書いたのでここでは詳しく書きませんが)、買った車に備え付けられているカーナビよりも、グーグルマップの方が切れ味鋭く渋滞情報を知らせてくれるようになりました。ですので、備え付けのカーナビはあまり見なくなりました。
ネットにつなぐブラウザも5~6年前からでしょうか、IEではなくてクローム。
アップルウォッチにスイカを入れたので、財布の小銭を使うことも格段に減りました。
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時代の変化に流されないことも重要ですが、ダイナソー(Dinosaur)のようにはなりたくない・・と、まぁ、私なりのささやかな抵抗です。