相場の下落(3)
人類が経験した、リーマンショックを上回る「悲惨な相場」。
それは1929年の大恐慌のときです。
株価は、1929年9月3日につけた高値381.2ドルに比して、なんと、その9分の1にまで下落してしまいます(1932年7月8日、41.2ドル)。
そしてもとの水準(1929年9月3日の高値381.2ドル)にまで回復するのに、25年(!)もかかってしまったのでした(1954年11月23日、382.7ドル)。
この間、人類は第2次世界大戦を経験。
そして戦後の復興の時期を迎えても株価はすぐにはもとの水準に戻らなかったのです。
大恐慌とリーマンショックの違いを表にまとめてみました。
これを見ると大恐慌が如何にひどかったがお分かりいただけるかと思います。
仮に大恐慌と同じことが起こると仮定すると、30歳のあなたが行った株式投資は33歳まで下落を続け、その後、元の水準に戻るのは55歳の時。
サラリーマン人生の大半を、含み損を抱えたまま過ごすことになってしまいます。
定年退職で65歳の時に退職金をもらい、株に投資した人は、90歳になるまで含み損を抱えたままです。
80代で死んでいれば、後悔のまま死ぬことになります。
大恐慌のときの相場展開をグラフ化してみました(下記)。
大恐慌が起きたのは1929年の10月24日。
「暗黒の木曜日」と呼ばれています。
このときニューヨーク株式市場は大暴落となり、絶望のあまり自殺する人も現れました。
しかしながらこの日、午前中には株式市場は確かに11%の下落となったのですが、午後になると相場は急回復します。
結局のところ1日を通じて2%しか株式相場は下落しませんでした。
2%というのは今日われわれが、ほぼ日常的に、と言っていいほど、頻繁に経験する株価変動です(昨日のニューヨーク;ダウ▲1.43%、ナスダック▲2.93%の下落)。
大恐慌のときは、結局、株価がボトムに達するのは、1932年7月8日(41.2ドル)。
つまり3年近くかかって下落していった結果、株価は9分の1になったのでした。
この辺のことは拙著「金融資産崩壊」に書きましたので、ご興味のある方はご覧になってみてください。
株式投資をする以上は大恐慌のことを知っておく必要があると思います。
ところで、大恐慌のようなとき、いったいどうしたら良いのでしょうか。
相場が上述のような動きを示すと予め分かっていれば、リーマンショックのときに2兆円を稼いだジョン・ポールソンのように「ぼろ儲け」することができます。
しかしこういった動きになるとは、誰にも分かりません。
このような時にも有効な投資法とは・・・。
次回ご説明します。







