相場の下落(4)
大恐慌のような時にも、あまり傷口を広げない(といった意味での)「有効な」投資法とは?
ペンシルバニア大学のジェレミー・シーゲル教授の著書『株式投資』(日経BP社、2009年)によると、
大恐慌(1929年~)の株価低迷期であっても、
毎月15ドルずつダウ平均株価指数を買ったとすると、
20年後の時点での年率利回りは、
同じ期間に同じ金額を債券に投資し続けた場合の年率利回りを圧倒的に上回る。
すなわち、この方法では、
『投資元本は1949年には9,000ドルにまで膨らみ、年率利回りは7.86%と、債券の2倍以上になっていた』(前掲書3頁)
とのことです。
ほんとうにそうなのでしょうか。
ダウ平均株価は、1929年から下落しました。
それもピーク時の9分の1という想像を絶する下落です。
そして元の水準に戻るのに25年間を要しました。
このことを考えると、シーゲル教授の著述はちょっと信じられない気がします。
当初は私もそう思って半信半疑の気持ちで、大恐慌時の株価推移のグラフ(下図)を眺めてみました。
そしてしばらくすると納得しました。
確かにダウ平均株価は、1929年から下落し、元の水準に戻るのに25年間を要しました。
すなわち1954年になって初めて元の水準を回復したのです。
しかしながら、この25年間の軌跡をもう少しよく見てみると、1929年から32年までの3年間は下がり基調です。
そして32年にボトム(41.2ドル、32年7月8日)に達した後は、54年までの22年間は基本的には上がり基調なのです。
この上がり基調の間は、ダウ平均株価への投資はポジティブなリターンを生みだしてきました。
毎月運用にお金を回すという行動パターンを取ってきた人が、1932年7月の時点で、ダウを購入(@41.2ドル)したとして、この部分の投資(41.2ドルで買った分)は、1954年11月には9倍になった(@382.7ドル)ことになるのです。
だとすると、シーゲル教授の言うように、大恐慌のときにも、毎月同額を株式投資に回すという投資方法は理にかなった投資方法になるのではないか・・。
私はさっそく検証してみることにしました。
次回くわしくその検証過程をご説明します。
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