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2018年5月27日 (日)

アセット・アロケーションとリバランス (その1)

人生100年時代に備え如何にして自分の資産を形成していくか・・。

アメリカで一般的に言われているのは、「アセット・アロケーションとリバランス」という考え方。

『90% of long term wealth creation happens through correct asset allocation decisions』という人もいます(『こちら』)。

まずアセット・アロケーションのところですが、いままでは「100マイナス年齢」と言われていました。

どういうことかと言うと、金融資産は株と債券で持て。その比率は「100マイナス年齢」で株式を持て、というもの。

つまりあなたが30歳の場合は70%は株式で、30%は債券で持つ。

年齢が行って、リスクが取りづらくなるに従い、債券の比率を増やしていく・・。

65歳になれば35%は株式で、65%は債券で、ということになります。

もっとも最近は「110マイナス年齢」あるいは「120マイナス年齢」といった考えに基づき金融商品が組成されるように変わってきていると言います(『こちら』)。

さて40歳のあなたが「120マイナス年齢」に従い、ポートフォリオを組みました(株80%、債券20%)。

半年後(あるいは1年後)、株式の値上がりが著しく、ポートフォリオを時価評価したところ、株が95%、債券が5%の比率になっていました。

これを元の比率に戻すため、株を売って債券を買うことを「リバランス」と言います。

バランスを元に戻すといったイメージです。

リバランスの背景にはいろんな考え方があります。

一般的な考え方はリバランスせずに放置すると、ポートフォリオのリスクが増大していってしまうというもの(下図)。

Vanguard_3

      (上図の出所は『こちら』)   

もう一つの考え方は次のようなものです。

『株の比率が高まったということは、株価が高くなりすぎたということに違いない。このときに株を売って、より安全な資産の債券に乗り換えておく。

逆に株の比率が低くなりすぎたということであれば、株価が安くなりすぎたということ。このときは債券を売って安くなった株を買っていく』

米国ではこうしたリバランスを自動的に、しかも極めて安価にやってくれる金融商品が増えています(たとえば『こちら』)。

もちろん日本でも自動リバランス機能を持つ商品があり、手数料も(米国ほどではないですが)かなり安くなっています(たとえば『こちら』)。

次回では、アセット・アロケーションとリバランスについて、もう少し別な観点から考えてみたいと思います。

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