シアーズ猫事件
シアーズといえば米国シカゴに本社を置く小売大手。
1893年(明治26年)の設立。
つまり日清戦争の前年です。
歴史ある会社なのですが、革新性にも富み、世界の民間企業の中で、最初に円建て外債(サムライ債)を発行したのもシアーズ。
これは1979年のことです。
私が興銀のシカゴ駐在員をやっていた時も、シアーズは重要な取引先でした。
当時私はまだ20代。
シアーズのAT(Assistant Treasurer)とは、一緒にリグリーフィールドにカブス戦を見に行ったりしました。
(シアーズタワー;出所:Wikimedia Commons)
このときマスコミを賑わせていたのはシアーズ猫事件。
アメリカでは、飼っている猫が雨に濡れると,洗濯の乾燥機(ドライヤー)に入れてやる人が結構多くいました。
いつもは飼い猫を乾燥機に入れていたAさんは、どういうわけか、
『乾燥機じゃなくて、電子レンジでもいいんじゃないか』
と考えて、濡れた猫を電子レンジに入れて、チン。
恐ろしいことです。
猫は電子レンジの中で爆発したようになってしまい、亡くなってしまった・・・。
そこで彼女は電子レンジの製造販売元のシアーズを訴えました(その電子レンジは、今でいうところのシアーズのプライベートブランドでした)。
「責任はシアーズにある」
「猫を入れるなとは使用説明書に書いていない」
結果、シアーズは訴訟に負け、多額の賠償金を払うことに。
それだけでなく、以降の使用説明書には「猫を入れるな」と書かされるようになったと言います。
シアーズのATからこの話を聞いて、私は「アメリカという国は恐ろしい国だ」と思いました。
弁護士がたくさんいて、何でも訴訟にしてしまうからです。
さて、そんな思い出のあるシアーズ。
そのシアーズが経営破綻して、本日(15日)、連邦破産法11条(日本の民事再生法に相当)の適用を申請しました。
怖いのは訴訟だけではない。
アマゾン恐るべしです。
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