市場との対話
昨日FOMC会議終了後のパウエル議長による記者会見。
予め用意された声明文の発表までは良かったのですが、記者会見が進むうちに、市場はどんどんと下落。
日本で日銀総裁が行う記者会見と違って、米国のFOMC終了後の会見では、
記者たちがきわどい質問を次から次へと投げてきます。
例えば『こちら』。
「後知恵の恩恵を受けて、昨年の利上げは、FEDがその2%対称的インフレ目標を実は(インフレ目標の)天井ではないと確実に肯定することをより困難にしているが・・?」(With the benefit of hindsight, do last year's rate increases make it harder for the FED to credibly affirm its 2% symmetric inflation target is not in fact a ceiling・・?)
「これからコアインフレが1.5%となったら金利を下げるのか」
「今年の1-3月期には、経済は弱いのではないかとの兆候がいろいろ出ていたが、FRBとしてはどう考えているのか」
こういった質問に答えるパウエル議長の発言は、注意深く聞いてみると、実は質問への答えになっていません。
「経済は弱いとの兆候が出ていた理由については分からない」とか、
「インフレ率が2%を下回ることが継続して確たるものとなれば政策を変えることもありうるだろうが、経済は弱いとの兆候のいくつかはtransitory(一時的なもの)だ」
といったようにコメントしていたのですが・・・。
記者会見での質疑応答が進むうちに市場は急降下。
せっかく用意していた声明文が無駄になってしまったような印象さえ受けました。
* * * * *
前任のイエレン議長は、就任中、5回、金利を上げました。
最初の利上げは2015年12月。
5回目は2017年12月。
その5回の利上げにもかかわらず、マーケットは17,524ドル(15年12月15日)から、24,508ドル(17年12月14日)まで、
40%も上昇しました。
一方のパウエル議長。
就任後、4回ほど利上げをしました。
最初の利上げは18年3月。
4回目が18年12月。
この間、市場は8%下落(18年3月20日、24,727ドル→18年12月20日、22,859ドル)。
* * * *
本日の記者会見を見ていると、
またしても大統領の不興を買ってしまうのではないかー
そういった懸念さえ生じてきます。
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もっとも昨年の初め。
「Because she is too political」と何度も意味の分からない言葉を口にして、
イエレン議長の再任に応じなかったのは、トランプ大統領その人です。
今となっては自分のしたことを後悔しているのかもしれません。
そもそも「Because she is too political」とはどういう意味だったのでしょう。
大統領はパウエル議長に対しては、
「もっとpoliticalに動いて、俺の言うことを聞け」
と言っているようにも聞こえるのですが・・
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