ダイバーシティ
グーグルで「ダイバーシティとは?」と検索をかけると、お台場のショッピングパークが出てきたりします。
ウィキペディアを引くと
ダイバーシティ・マネジメント(Diversity Management)とは、
個人や集団間に存在するさまざまな違い、すなわち「多様性」を競争優位の源泉として生かすために文化や制度、プログラムプラクティスなどの組織全体を変革しようとするマネジメントアプローチ
と説明されています。
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A社(実在しません)の役員会で。
(人事担当常務)「採用試験の結果ですが、上(トップ)1番から15番までが全員女性でした」
(社長)「去年もそんなようなことを言っていたな。結局、上から7人に入社してもらったが、全員女性になった」
(人事担当常務)「今年はどうしましょう」
そんなやり取りをしている役員会の構成メンバーは全員が50歳以上の日本人男性でした。
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先日、ご紹介した「ナデラさんの本」から。
「私がマイクロソフトに入社した頃(岩崎注:1992年)には、インド人のエンジニアやプログラマーの間に暗黙の了解があった。
これだけ会社に貢献しているにもかかわらず、バイスプレジデントに昇進した者はまだひとりもいない」
「実際、あるインド人社員はかつて上級幹部から、昇進できないのはなまりのせいだと言われたことがある」
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しかしながら、自分とは違う考え方を持った人、自分とは違う境遇で生まれ育った人、自分とは違う生き方、働き方の人と接することで、
人は、様々なインスピレーションを受け、自分自身の成長への糧とすることが出来るようになります。
相手に対する思いやり、寛容、共感の気持ちを持つことが出来るようにもなります。
ナデラさんによれば、現在のマイクロソフトでは多様性の受け入れの進捗度と役員報酬を連動させているとのこと。
はたして日本企業で、部門長の評価や役員の報酬を、多様性の受け入れの進捗度と連動させているところがどれくらいあるでしょうか・・。
日本では大手企業で女性の専務執行役員が登場したことが新聞記事に載るような状況ですから、米国の先進的な企業に比べると20~30年くらい遅れているのかもしれません。
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