暗いニュースと明るい兆し
毎日、いろんなニュースが錯綜する中で、気になったニュースを一つ、二つ。
まずはウォールストリートジャーナル(WSJ)の報道(『こちら』)。
コロナの影響で、米GDPの29%が喪失(ただし daily output ベース)したと見込まれるとのこと。
図はクリックすると拡大して読めるようになります。
daily output ベースでの29%減ということは、
現在の状況が1年続けば、アメリカのGDPが29%も減ってしまうということ
〔注:(GDP)=C(消費)+I(投資)+G(政府支出)+NX(純輸出)ですので、
政府支出増で民需減少分が補われ、結果として、そんなには減らないでしょうが・・〕。
ところで、GDPが大幅に減少した例として思い出されるのは、経済体制が変わった後のロシア。
1992∼96年の5年間で. GDPは4割近く減少し,工業生産はほぼ半減したと言われています(『こちら」』 。
スーパーでパンを買うために並ぶ人たちの姿が日本のテレビにも映し出されました。
今回のコロナショックでは、大統領が2兆ドルという大胆な政府支出を断行、FRBも資金供給(量的緩和)を無制限に行う(『こちら』)としていますので、昔のロシアのようにならないでしょう。
一方、明るい兆しの方では、先月28日の安倍首相記者会見でも言及のあった「レムデシビル」(remdesivir)。
これを開発したギリアド・サイエンシズ社が
「150万 doses を全米の病院などに寄付する」と発表(『こちら』および『こちら』)。
先ほどアトランタ Emory University(エモリー大学)the Emory Vaccine Center の Dr. Aneesh Mehta が、
MSNBCのインタビューに答える形で「レムデシビル」(remdesivir)について説明(『こちら』)。
4分間の動画ですが、これを見ると少しは希望が持てる気になってきます。
【おまけ】
行動制限が世界で幅広く行われている中、面白い動画が投稿されています。
ハフポスト(『こちら』)によると、930万回以上も再生されたという動画があるのだとか・・。
『こちら』です。
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