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2020年4月23日 (木)

Rt Covid-19

日経新聞などの記事になった『Rt Covid-19』。

全米50州の「実効再生産数」をほぼ毎日アップデートして示しています。

Rt

「実効再生産数」(effective reproduction number)とは1人の感染者が何人に感染させるかを示す数字。

似たような概念にR0 〔アール・ゼロ;もしくはアール・ノート(R nought )〕が あります。

R0 は「基本再生産数」(the basic reproduction number)。

R0 は static(静的)な数字で、感染症の種類によって決まります。

インフルエンザの R0 は 1~2の間。

麻疹は high teens(17~19といった数字)。

これに対して、Rt は人々の行動様式などの変化によって変わります。

つまり人々が Social Distance を徹底させれば Rt は減っていきます。 

そして Rt が1を割り込むと感染症は収束に向かっていきます。

逆に1以上だと感染者が増加していきます。

上図はその画像ですが、実物は『こちら』をクリックしてください。

これによれば現在、全米50州のうち19州で実効再生産数が1を割っています。

『Rt Covid-19』はケビン・シストロム(Kevin Systrom;data analysis 担当)とマイク・クリーガー(Mike Krieger;サイト構築担当)、

ならびに、Thomas Vladeck、Ryan O’Rourke、Robby Steinらによって作られました。

最初の2人、ケビン・シストロムとマイク・クリーガーは、インスタを創業してフェイスブックに売却した2人です。

プログラムはソフトウェア開発プラットフォーム『GitHub(ギットハブ)』で公開され、世界中の人がこれをimprove することに寄与できます。

日本では東京都が新型コロナのサイトを『GitHub(ギットハブ)』で公開し、これに台湾のデジタル担当大臣・唐鳳(オードリー・タン)氏が1点修正提案してきたことで話題を呼びました。 あの『GitHub(ギットハブ)』です。

『こちら』で『Rt Covid-19』のモデルを見ることが出来ます(下はあくまでも画像です)。

いずれ日本でも似たようなサイトが出来ることを期待したいところです。

Rt2

 

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