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2020年11月 7日 (土)

票の数え方

アメリカ合衆国は、United States of America の名前の通り、各州の連合体。

州によっては売上税(日本の消費税に近い)がバーモント州のように6%のところもあれば、オレゴン州やモンタナ州のように、0%(ゼロ)のところもあります(各州の売上税については『こちら』)。

広い国土なので時間帯も、東部、中部、山岳部、太平洋部、アラスカ、ハワイと6つの時間帯に分かれています(バージン諸島、グアムなどを含めて考えれば9つの時間帯)。

それだけではありません。

州によって、夏時間を採用したり、しなかったりします。

その昔イリノイ州に住んでいた時、隣のインディアナ州は夏時間を採用せず、気をつけていないと、アポイントの時間を1時間間違えてしまう、ということが起こり得ました(インディアナ州では2006年から夏時間の採用を開始)。

今回の大統領選の票の数え方も各州によって違います。

まずは Provisional ballots (暫定的投票)の扱い。

何をもってProvisional ballots (暫定的投票)とするのか。

(A)投票者の名前が選挙人名簿に無い(当たり前と言えば、当たり前)。

(B)投票に際して運転免許証など写真入りの本人確認が必要とされる選挙区で、その証拠書類が提出されない(そう言えば、日本では本人確認が住所に届いた葉書だけなので、他の人がその葉書を持参して投票してしまうことも可能)。

などなど、いろいろなケースがあるようです(詳しくは『こちら』)。

次に Provisional ballots の数え方。

取りあえず、Provisional ballots は、Provisional ballots として別枠で数えておいて、正規の投票(legitimate ballots)を数えておいてから精査するのか、あるいは Provisional ballots は正規の投票を数え終わるまで、数えないのか。

そもそも・・

開票に際して、最初に数えるのは郵便投票の分か、事前投票の分か、それとも投票日に投票所に来て投票した人の分から数え始めるのか。

SDR(Same Day Voter Registration;投票日に選挙人登録して投票)を認めるのか、認めないのか。

SDRを認めるとした場合、その分は Provisional ballots として扱われるのか、正規の投票として扱われるのか。

細かいことですが、各州によってこれらの扱いが違います。

誰が大統領になったかが判明するにはもう少し時間がかかりそうです。

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