産業の新陳代謝
これはS&P500に採用されている500の企業を産業別に区分したもの。
時価総額で見ると、IT関連の会社が全体の27.4%を占めていることが分かります。
出所は『こちら』です。
S&P500に採用されている500社の時価総額は、米国で上場されている企業全体の時価総額総計の8割を占めます。
つまりこのグラフは米国全体の上場企業の時価総額ベースの構成比に概ね等しいことが分かります。
ITが全体の4分の1を上回るというのは、改めて米国の産業構造の変化に感嘆させられます。
ちなみに日本の場合、情報・通信業の東証1部に占めるシェアは13.5%(『こちら』)。
ただしおそらくは日米で産業区分の定義も違うかもしれませんし、両者を単純比較するのは正確性に欠けるかもしれません。
むしろ比べるべきは、時系列における変化です。
ここ10年間で、上記の米国の数字は下記のように変化してきました。
IT 18.5%(10年前)→ 27.4%(20年10月末)
エネルギー産業 10.9%(10年前)→ 2.0%
米国のおける凄まじいばかりの産業の新陳代謝。
本日の日経新聞コラム記事は、斯様な状況を念頭に書きました。
『こちら』です。
なお上記記事と同じものが29日に発売となる日経ヴェリタス紙にも掲載されます。
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