米国長期金利の上昇
米国の長期金利がじわじわと上がっている。
ここ1ヶ月間の動き(10年もの国債のイールド)。
さらに、先週水曜日以降の動き。
こうした動きはS&P500を売ることに繋がる。
S&P500のここ5日間の動き。
S&P500 と言っても、アップル、マイクロソフト、アマゾン、グーグル、フェイスブック、テスラの上位6社がS&P500全体の24%くらいを占める。
結局、これら6社は軒並み下落。
ひとつの切っ掛けはイエレン財務長官が先週木曜日CNBCの「Closing Bell」という番組でインタビュアーのサラ・アイゼンに対して次のように発言したことにある(『こちら』)。
『新型コロナの経済対策は大規模な方がいい。
規模を抑えることのマイナスの影響の方が(大規模政策によるマイナスの影響よりも)、はるかに大きい』
政府による大規模経済対策によって、市場がインフレリスクを意識するのは、ある意味、当然。
金利の調整機能が働き、株価が下落するのは、市場が健全に機能しているからでもある。
なお市場はイエレン氏のコメント(22日、月曜日にもスピーチ;『こちら』)のみならず、パウエルFRB議長にも注目。
パウエル氏は23日に上院銀行委員会で、翌24日には下院金融委員会で半年に1度の議会証言を行う。
話は変わるが、昨日はテスラの下げもきつかった。
先週末は781ドルだったが66ドル(8.6%)下落。
アフターマーケットでは更に下がり、710ドルになっている。
市場が期待していたモデルY。
コンパクトSUVで価格も4万1990ドルと、ガルフウィングのモデルX(10万ドルを超えるものが多い)に比べると購入しやすい。
そのモデルYのエントリータイプ(ベースタイプ)の注文画面がこっそりと消えた(『こちら』)。
「なぜだ」と騒がれたが、イーロンマスクは、「It is still available off menu, but I don’t think the range, in many drive conditions, yet meets the Tesla standard of excellence」とツイート(『こちら』)。
無理して販売するよりもテスラとしてのスタンダードをしっかり維持したいとのことのようだ。
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