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2021年2月23日 (火)

米国長期金利の上昇

米国の長期金利がじわじわと上がっている。

ここ1ヶ月間の動き(10年もの国債のイールド)。

 10-yr-t

さらに、先週水曜日以降の動き。

  10-yr-t-2

こうした動きはS&P500を売ることに繋がる。

S&P500のここ5日間の動き。

  Sp500_20210223104001

S&P500 と言っても、アップル、マイクロソフト、アマゾン、グーグル、フェイスブック、テスラの上位6社がS&P500全体の24%くらいを占める。

結局、これら6社は軒並み下落。

ひとつの切っ掛けはイエレン財務長官が先週木曜日CNBCの「Closing Bell」という番組でインタビュアーのサラ・アイゼンに対して次のように発言したことにある(『こちら』)。

『新型コロナの経済対策は大規模な方がいい。

規模を抑えることのマイナスの影響の方が(大規模政策によるマイナスの影響よりも)、はるかに大きい』

政府による大規模経済対策によって、市場がインフレリスクを意識するのは、ある意味、当然。

金利の調整機能が働き、株価が下落するのは、市場が健全に機能しているからでもある。

なお市場はイエレン氏のコメント(22日、月曜日にもスピーチ;『こちら』)のみならず、パウエルFRB議長にも注目。

パウエル氏は23日に上院銀行委員会で、翌24日には下院金融委員会で半年に1度の議会証言を行う。

話は変わるが、昨日はテスラの下げもきつかった。

先週末は781ドルだったが66ドル(8.6%)下落。

  Model-y

アフターマーケットでは更に下がり、710ドルになっている。

市場が期待していたモデルY。

コンパクトSUVで価格も4万1990ドルと、ガルフウィングのモデルX(10万ドルを超えるものが多い)に比べると購入しやすい。

そのモデルYのエントリータイプ(ベースタイプ)の注文画面がこっそりと消えた(『こちら』)。

「なぜだ」と騒がれたが、イーロンマスクは、「It is still available off menu, but I don’t think the range, in many drive conditions, yet meets the Tesla standard of excellence」とツイート(『こちら』)。

無理して販売するよりもテスラとしてのスタンダードをしっかり維持したいとのことのようだ。

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