カリフォルニアからテキサスへ
テキサス州の人と話すと、ときに「テキサスはアメリカ合衆国よりも大きい」と訳の分からない発言に出会います。
たしかに面積はアラスカに次ぐ広大さを誇り、日本の1.8倍もあります。
テキサス州を一つの国に例えれば、GDP1.9兆ドルを有する世界第9位の経済大国です。
(テキサスの州旗)
一方、テキサスとよく対比されるカリフォルニア州。
面積はテキサスに次ぎ全米3位。
GDPはテキサスよりも大きく、3.2兆ドルを超え、国に例えれば世界第5位(米、中、日、独に次ぐ)。
(カリフォルニアの州旗)
この両州は良い意味でライバル関係にあると言われています。
しかし、最近のビジネス界のトレンドは、カリフォルニア州からテキサス州へという流れ。
2017年、トヨタは北米本社をカリフォルニア州(LA近郊)からテキサスに移しました。
この流れはその後も続いていて、昨年末以降でもカリフォルニア州からテキサス州へと移転する企業や経営者が続々と出現。
具体的には:
2020年12月、HP(『こちら』)
2020年12月、イーロン・マスク(ただしテスラはカリフォルニアに留まる見込み;『こちら』)
2020年12月、オラクル(『こちら』;ただしラリー・エリソンはハワイに移住、現地からZoomで仕事)
2021年1月、チャールズ・シュワブ(『こちら』)
といった具合。
* * * * *
5月2日付の朝日新聞 Globe 15頁はこの辺の流れをまとめていて、下記の表を掲載。
私自身は南カリフォルニア(Newport Beach)に1年、北カリフォルニア(Palo Alto)に2年住んだこともあり、カリフォルニアの方に親近感がありますが、住宅コストや税金のことを考えると、なるほどテキサスへの流れも理解できます。
ところで、テキサス出身のアカデミー賞主演男優賞受賞俳優のマシュー・マコノヒー。
その彼がテキサス州知事への立候補するのではないかと報じられています。
『こちら』です。
私には、映画『評決のとき』や『インターステラー』などでの演技が記憶に残る俳優さんですが、
上記の動画はファンの方には必見かもしれません。
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