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2021年9月25日 (土)

中国恒大集団

23日が中国恒大集団による利払い($83.5 million)の期限日だったのですが、結局利息は支払われず。

正式なデフォルト認定までにはまだ日数があるとのことですが、今後どうなることか・・。

中国恒大集団1社で総額305 billion US$(34兆円)という膨大な債務を抱えているので、世界経済に与える影響が気になります。

たった4分なのですが、『こちら』のWSJの動画が現況をひじょうに良くまとめています。

なお中国恒大集団は香港に上場されていて、証券コードは3333。

ヤフーの香港の頁で株価等を知ることが出来ます(『こちら』)。

Evergrande

高い時は30HK$を超えていた株価は現在2.36HK$。

今年に入って80%以上も下落しています。

それでも4000億円の時価総額がついているというのは、復活を信じている投資家がそれなりにいるということなのでしょうが・・。

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2021年9月23日 (木)

緑で化ける素材株

一昨日の日経CNBC『日経ヴェリタストーク』ですが、『こちら』で録画をご覧になれます。

Veritas-talk

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2021年9月20日 (月)

LCA

LCAとは Life Cycle Assessment の略。

ある製品・サービスのライフサイクル全体(資源採取―原料生産―製品生産―流通・消費―廃棄・リサイクル)における環境負荷を評価する手法。

たとえば電気自動車はほんとうに環境負荷がガソリン車やハイブリット車よりも小さいのでしょうか。

「走る」という点に限って言えば、電気自動車(EV)はCO2を出しません。

しかしゴールドマンサックスはすでに2年前に『CO2規制の新局面: EVは「走り方」だけでなく「作り方」も問われる時代に』と題するレポートを発表(『こちら』)。

さらにマツダの研究者などが関わった論文のデータによると、製造時のCO2排出量で比べれば、ガソリンエンジン車に対して「電池式のEVは2倍~2.5倍になる」といった試算もあります(『こちら』)。

走行時のCO2排出量はガソリンエンジン車のほうが倍近くなるのですが、生産時の排出量を加味するとトータルではさほど変わらないし、むしろ発電のエネルギーミックス(どんな方法で発電しているのか)次第では、電池式EVのほうがトータルでのCO2排出量が多くなってしまうこともあるのだとか・・。

同様の数字はフォルクスワーゲンも発表しています(上記出所先を参照)。

とくに大容量バッテリーは製造時に多くのCO2を出します。

さらに、リチウムなどの鉱物資源の産出に際してのCO2コストを考慮に入れると、トータルでのCO2排出量(すなわちLCA)は「ガソリン車もEV車も変わらない」とか「いちばん優位に立つのはPHV(プラグインハイブリット)だ」と言う人もいます。

2週間ほど前に発表された記事「EVの本当のカーボンコスト」『こちら』)は、少々長いですが、この辺をかなり突っ込んで考察したものです。

米国(テスラ)および欧州、中国の主導で進められてきたEV化の流れ。

今となっては止められないのでしょうが、日本勢はもう少し上手に、そしてもう少し早い段階で、LCAの考え方を欧米に浸透させることができなかったのでしょうか。

少し悔やまれます(もちろんLCAの考え方によってもEVの方が環境的に優位に立つのかもしれませんし、実際のところは良く分かりません。ただやみくもにEVと決め打ちするのは、少し違うような気がします)。

ところで、私の会社(インフィニティ株式会社)のウェブサイトを変えました。『こちら』です。以前のキャッシュメモリーが残っている場合は更新ボタンを押してみてください。

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ザイマージェン

ソフトバンク・ビジョンファンドが16年、18年、20年と数回にわたって投資をして(『こちら』及び『こちら』)、今年4月に鳴り物入りで米ナスダックに上場したザイマージェン。

遺伝子組換え微生物を活用した化合物製造の会社です。

これまでは人間が実験を繰り返すことによって遺伝子組換え微生物を作成してきましたが、それをAI搭載ロボットで行うことによって開発のコストと期間を一気に短縮するーこうした技術で注目されてきた会社です。

ところが今年8月ザイマージェンは、当初想定していた売り上げが見込めないとして、共同創業者兼CEOのJosh Hoffman氏の辞任を突如発表(『こちら』)。

発表後、株価は瞬時にして約7割下落しました。一時は5800億円近くあった時価総額は、880億円にまで低落。

しかし株価が急落した翌日、キャシー・ウッド率いるアーク・インベストメントが積極的に買いを入れて、株価は一日で85%上昇(『こちら』)。

この間の株価の動きを示すと:

4月29日 高値 52.00(上場後最高値) 

8月3日 終値 34.83

8月4日 安値   7.85

8月5日 終値   14.45

9月17日(現在)終値 13.87

なおそもそも上場に際して会社によるSECへの提出書類が『materially false and misleading and omitted to state(以下略)』であったとして、ザイマージェンに対してクラスアクッション(集団訴訟の一形態)が起こされようとしています(『こちら』および『こちら』)。

ところで、住友化学がこのザイマージェンと共同で開発した「ヒアリン」というフィルム素材。

折り畳んでも性能が劣化しにくく、折り畳みできるスマホなど携帯端末に適すると言われています(『こちら』)。

共同創業者兼CEOのJosh Hoffman氏が突然辞任するという衝撃的なニュースで株価が急落する中で、積極的に買いをいれたアークのキャシー・ウッド氏。

彼女の決断が吉と出るか凶と出るか、少なくとも今後1~2年経ってみないとその結末は分からないような気がします。

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2021年9月 3日 (金)

メタバースの時代

メタバースと言うと、多くの人がイメージするのは、たとえば特殊なメガネをかけて、自分があたかも高層ビルの天辺にいるような感覚を味わえる・・。

超高層ビルの屋上から隣のビルの屋上へ小幅な板の上を歩く、といった恐怖を体験した人もいるかもしれません(何を物好きな、というのが私の感想なのですが)。

先月24日に発売されたOculus の Quest 2(128GB、37,180円)を使えば、このような不思議な体験をいろいろと味わうことが出来ます。

   Quest2

しかしメタバースはゲームやエンタテイメントの世界に限られるものではありません。

ドイツ、バイエルン州レーゲンスブルクにあるBMW最新工場 。

ここでは、工場のロボット配置などを最適化すべく、リアルな世界だけでなく、メタバースの世界でも同時に工場を立ち上げるという「デジタル・ツイン」方式を採用しています(『こちら』)。

将来的にはメタバースの経済圏は現実社会を上回ると予測する人さえもいます(『こちら』)。

仮にそんなことになると、いったいどういう世界になるのでしょう。

ここで、日本は・・というと、

多くの人が少年ジャンプを愛読し、14年前に初音ミク(『こちら』)を誕生させた国です。

もし本当にメタバースの時代が来るのであれば、日本は今のところ比較的良い位置にいるような気がします。

そんな思いで日経新聞電子版と日経ヴェリタス紙の記事を書きました。

『こちら』です。

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